全米映画ランキング : 2012年10月26日~2012年10月28日

全米映画ランキング:2012年10月29日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2012年10月26日~2012年10月28日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 2 アルゴ

Argo
「アルゴ」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

3 12,300,000 60,780,000
2 3 モンスター・ホテル

Hotel Transylvania
「モンスター・ホテル」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

5 9,500,000 130,434,000
3 クラウド アトラス

Cloud Atlas
「クラウド アトラス」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 9,400,000 9,400,000
4 1 パラノーマル・アクティビティ4 2 8,675,000 42,632,000
5 サイレントヒル リベレーション3D 1 8,000,000 8,000,000
6 4 96時間 リベンジ

Taken 2
「96時間 リベンジ」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

4 8,000,000 117,388,845
7 7 闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ 3 5,500,000 30,610,000
8 6 フッテージ

Sinister
「フッテージ」

Summit Entertainment
(ハピネット、ユナイテッド・シネマ)

3 5,070,000 39,514,955
9 5 バーニング・クロス

Alex Cross
「バーニング・クロス」

Summit Entertainment
(クロックワークス)

2 5,050,000 19,368,691
10 そんなガキなら捨てちゃえば? 1 4,060,000 4,060,000

「アルゴ」が首位に。トム・ハンクス主演「クラウド アトラス」は3位

ハロウィーンを迎えた全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がランクインするも、すべて振るわず、約1230万ドルという弱い数字ながら公開3週目の「アルゴ」が首位に立った。

同作の17日間の累計興収は約6000万ドル。これから来年2月までの賞レースを考慮すると、最終興収1億ドルオーバーはほぼ確実で、オスカー受賞となると1億5000万ドルまで伸びる可能性も出てきた。2位も公開4週目にして順位を上げたアニメ「モンスター・ホテル」。こちらの累計興収は約1億3000万ドル。

そして、3位デビューとなったのが、「マトリックス」シリーズ、「スピード・レーサー」のラナ&アンディ・ウォシャウスキー、「ザ・バンク 堕ちた巨像」のトム・ティクバという3人の共同監督による群像劇「クラウド アトラス」。19世紀の南太平洋から文明滅亡後の近未来までを舞台に、6つのつながった物語が併行して描かれるチャレンジングなSFファンタジー大作。当初、複雑な構成を理解できなかった数人の批評家が叩いていたため、失敗作という噂が流れていたが、公開前には盛り返し、レビューは概ね好評となっている。原作は「ナンバー9ドリーム」(新潮社刊)でブッカー賞候補になったデビッド・ミッチェル。出演はトム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィービング、ジム・スタージェス、ペ・ドゥナ、ベン・ウィショー、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント。製作費1億ドルで、オープニング興収約940万ドルという苦しいスタートになったが、今後のチャートアクションに期待したい。

その他、初登場5位に人気ゲームの映画版「サイレントヒル」の続編「Silent Hill: Revelation 3D」、ハロウィーン向けティーンコメディ「Fun Size」が10位に滑り込んだ。

今週末は、デンゼル・ワシントン、ロバート・ゼメキス監督のアカデミー賞受賞コンビによるドラマ「フライト」に、クエンティン・タランティーノ製作総指揮、ラッセル・クロウ主演、RZA監督のアクション「The Man with the Iron Fists」が公開となる。

2012年10月29日更新 藤井竜太朗

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