全米映画ランキング : 2012年3月23日~2012年3月25日

全米映画ランキング:2012年3月26日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2012年3月23日~2012年3月25日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 ハンガー・ゲーム 1 155,000,000 155,000,000
2 1 21ジャンプストリート 2 21,300,000 71,051,000
3 2 ロラックスおじさんの秘密の種 4 13,108,505 177,338,515
4 3 ジョン・カーター

John Carter
「ジョン・カーター」

Walt Disney
(ディズニー)

3 5,014,000 62,347,000
5 6 ネイビーシールズ

Act of Valor
「ネイビーシールズ」

Relativity Media
(ギャガ)

5 2,062,000 65,941,724
6 4 プロジェクトX 4 1,950,000 51,752,000
7 5 ジャックはしゃべれま1,000(せん) 3 1,925,000 14,926,000
8 October Baby

October Baby

Samuel Goldwyn

1 1,718,427 1,718,427
9 7 デンジャラス・ラン

Safe House
「デンジャラス・ラン」

Universal
(東宝東和)

7 1,389,850 122,569,165
10 8 センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 7 1,373,000 97,155,000

「ハンガー・ゲーム」、全米歴代3位の大記録でロケットスタート

先週末の全米ボックスオフィスは、公開前からその過激な内容で大きな話題になっていた「ハンガー・ゲーム」が週末3日間のオープニング興収約1億5500万ドルという驚異的な成績で首位デビューを飾った。

この約1億5500万ドルという成績は、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」(11年/約1億6900万ドル)、「ダークナイト」(08年/約1億5800万ドル)に次ぐ、全米歴代3位の大記録。配給のライオンズ・ゲートとしては、04年のマイケル・ムーア監督による大ヒット作「華氏911」の最終興収約1億2000万ドルを3日間で塗り替えるロケットスタートとなった。

同作はスーザン・コリンズによる同名ベストセラー小説を映画化したSFアクションドラマ。文明崩壊後のアメリカを舞台に、富裕層の娯楽として毎年開催される少年少女の殺し合いイベント「ハンガー・ゲーム」に参加させられた一人の少女のサバイバルが描かれる。以上のような内容から、アメリカ版「バトル・ロワイアル」(深作欣二監督)と評されており、アメリカのビデオ市場では「バトル・ロワイアル」のセールスも好調だという。

レビューも好調で今週も首位に居座る可能性が高く、興収3億ドル超えはほぼ間違いなさそうだ。原作小説は3部作になっており、第2作の映画版「Catching Fire」が2013年の感謝祭シーズンに全米公開されることがすでに決まっている。

主演は「ウィンターズ・ボーン」「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」のジェニファー・ローレンス。共演にジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、ドナルド・サザーランド、スタンリー・トゥッチ、レニー・クラビッツ。監督は「シービスケット」のゲイリー・ロスで、続編も手がけることになっている。

2位は前週首位の「21ジャンプ・ストリート」。2週目で約2000万ドルの興収はまずまず。10日間の累計は約7000万ドルで、最終興収は1億2000万ドルあたりになりそう。

その他8位には中絶を考えている妊娠中の女子学生の葛藤を描いた宗教映画「October Baby」がランクインした。

今週末は、「タイタンの戦い(2010)」の続編「タイタンの逆襲」に、ターセム監督がグリム童話「白雪姫」を映画化した「Mirror Mirror」が公開となる。

2012年3月26日更新 藤井竜太朗

過去のランキング