全米映画ランキング : 2011年10月14日~2011年10月16日
全米映画ランキング:2011年10月17日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2011年10月14日~2011年10月16日
(金額・順位は確定前のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 1 | Real Steel | 2 | 16,300,000 | 51,744,000 | |
2 | 初 | Footloose | 1 | 16,100,000 | 16,100,000 | |
3 | 初 | The Thing | 1 | 8,798,360 | 8,798,360 | |
4 | 2 | The Ides of March | 2 | 7,500,000 | 22,154,000 | |
5 | 3 | Dolphin Tale | 4 | 6,345,000 | 58,672,000 | |
6 | 4 | Moneyball | 4 | 5,500,000 | 57,712,000 | |
7 | 5 | 50/50 | 3 | 4,315,000 | 24,334,065 | |
8 | 6 | CourageousTriStar | 3 | 3,400,000 | 21,378,000 | |
9 | 初 | The Big Year | 1 | 3,325,000 | 3,325,000 | |
10 | 7 | The Lion King | 5 | 2,708,000 | 90,452,000 |
「リアル・スティール」V2。「フットルース」「物体X」リメイク版が2位、3位
先週末の全米ボックスオフィスは3本の新作がランクインしたが、前週首位の「リアル・スティール」が興収約1600万ドルと低調ながらも王座を守った。
ヒュー・ジャックマン主演による同作の累計興収(10日間)は、約5100万ドル。やはり1億ドル付近が最終ゴールとなりそうだ。
約1560万ドルと、首位と僅差で2位デビューとなってしまったのが、84年公開の同名青春映画をリメイクした「Footloose」。都会から田舎町に越してきたダンス少年が田舎の保守的な社会に風穴を開けるという筋はほぼ同じだが、クレイグ・ブリュワー監督(「ハッスル&フロウ」「ブラックスネーク・モーン」)の意向で舞台はアメリカ中西部から南部へと移された。また、オリジナル版でケビン・ベーコンが演じた主人公レン役には、ザック・エフロンなど多くの若手俳優が候補に挙がったが、最終的にジャスティン・ティンバーレイク、クリスティーナ・アギレラなどの振り付けを担当していたダンサーのケニー・ウォーマルドが抜てきされた。音楽ドラマに定評のあるブリュワー監督とあって、レビューはまずまず。最終興収6000万ドル以上を目指す。
約850万ドルのオープニング興収で3位デビューとなったのはハロウィーン向けのSFホラー「The Thing」。「遊星よりの物体X」(1951年/ハワード・ホークス製作)、「遊星からの物体X」(1982年/ジョン・カーペンター監督)に続く、ジョン・W・キャンベル・Jr.の短編小説「影が行く」の3度目の映画化。今回は、南極基地を舞台に人間とエイリアンと戦いを描いたカーペンター版の前日譚で、ノルウェーの調査隊とエイリアンが死闘を繰り広げる。主演は「ダイ・ハード4.0」「デス・プルーフ」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。共演にジョエル・エドガートンと「未来を生きる君たちへ」のウルリッヒ・トムセン。監督はオランダの新鋭マシーズ・バン・ヘイニンゲン・Jr.。
前週2位だったジョージ・クルーニー監督・主演作「The Ides of March」は4位にダウン。10日間の累計は約2100万ドル。最終興収は5000万ドルに届けば御の字か。
そして、初登場9位という残念なスタートとなったのが、スティーブ・マーチン、ジャック・ブラック、オーウェン・ウィルソン主演のコメディ「The Big Year」。引退間近で危機感を感じている男(マーチン)、中年の危機にある男(ウィルソン)、そして、まともな日常生活すらない男(ブラック)の3人が、世界最大のバードウォッチング記録会「ザ・ビッグ・イヤー」に挑むが……。元デンバー・ポスト紙記者のマーク・オブマシックによるドキュメンタリーを、カーティス・ハンソン、ベン・スティラー製作、「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル監督の豪華布陣で映画化したが、まったく振るわなかった。共演にダイアン・ウィースト、ロザムンド・パイク、ブライアン・デネヒー、アンジェリカ・ヒューストン。
今週末は、アレクサンドル・デュマの古典小説をポール・W・S・アンダーソン監督が3D映画化した超大作「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」に、ローワン・アトキンソン主演の人気コメディ第2弾「Johnny English Reborn」、大ヒットホラーの第3作「Paranormal Activity 3」が公開となる。
2011年10月17日更新 藤井竜太朗