全米映画ランキング : 2011年8月19日~2011年8月21日

全米映画ランキング:2011年8月22日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2011年8月19日~2011年8月21日
(金額・順位は確定前のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 2 ヘルプ 心がつなぐストーリー 2 20,479,000 71,801,000
2 1 猿の惑星:創世記(ジェネシス)

Rise of the Planet of the Apes
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

3 16,300,000 133,764,360
3 スパイキッズ4D ワールドタイム・ミッション 1 12,020,000 12,020,000
4 コナン・ザ・バーバリアン 1 10,000,000 10,000,000
5 フライトナイト 恐怖の夜 1 8,300,000 8,300,000
6 4 スマーフ

The Smurfs
「スマーフ」

Columbia
(東宝東和)

4 8,000,000 117,745,000
7 3 ファイナル・デッドブリッジ

Final Destination 5
「ファイナル・デッドブリッジ」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

2 7,705,000 32,328,000
8 5 ピザボーイ 史上最凶のご注文

30 Minutes or Less
「ピザボーイ 史上最凶のご注文」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

2 6,300,000 25,762,000
9 ワン・デイ 23年のラブストーリー

One day
「ワン・デイ 23年のラブストーリー」

Focus Features
(アスミック・エース)

1 5,127,567 5,127,567
10 9 ラブ・アゲイン

Crazy, Stupid, Love.
「ラブ・アゲイン」

Waner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

4 4,950,000 64,420,000

「The Help」が首位に。「スパイキッズ4D」は3位デビュー

いよいよ大詰めの2011年サマーシーズン。先週末は4本の新作がランクインしたが、前週の好調をキープしている60年代の女性ドラマ「The Help」が約2040万ドルの興収で首位に立った。

同作は全米ベストセラー小説の映画化作。女性客の口コミによりを興収を前週の約77%にキープ。10日間の累計興収は約7180万ドルとなり、1億ドル超えは確実。オスカーに絡むとの噂も出始めており、最終興収は1億5000万ドル以上になるかもしれない。

約1610万ドルで2位にランクダウンしたのは「猿の惑星」。V3は逃したが、こちらも作品の出来は良く、それほど落ち込んでない。17日間の累計興収は約1億3370万ドル。

初登場で3位に入ったのはロバート・ロドリゲス監督の人気スパイアクションシリーズ第4弾「スパイ・キッズ4D」。4Dというのは、3D+匂いということらしいが、さほど効果はなかったようだ。

同じく初登場の4位は、アーノルド・シュワルツェエネッガーの出世作「コナン・ザ・グレート」(82)を約30年ぶりに3Dリメイクしたアクションファンタジー「Conan the Barbarian」。有史以前の未開の世界を舞台に、両親を殺されて奴隷となった男コナンの復讐の旅が描かれる。タイトルロールにハワイ生まれのジェイソン・モモア。その他、「アバター」のスティーブン・ラングにロン・パールマン、ローズ・マッゴーワンらが出演。監督は「13日の金曜日」(09)や「テキサス・チェーンソー」(03)など、リメイクを多く手掛けているマーカス・ニスペル。製作費9000万ドルの大作だったが、批評家受けも悪く、苦しいスタートになってしまった。

さらに苦しいスタートとなったのが、約830万ドルで5位デビューの「フライトナイト 恐怖の夜」。こちらも80年代のバンパイアホラーをリメイクした3D映画。アントン・イェルチン&コリン・ファレルのW主演で勝負をかけたが大ヒットには至らなかった。だが、脚本がエミー賞受賞の人気TVシリーズ「マッドメン」を手掛けたマーティ・ノクソン、監督は「ラースと、その彼女」のクレイグ・ギレスピーだったせいか、批評家からの評価はまずまず。次週以降に期待したい。

そして、9位にはアン・ハサウェイ&ジム・スタージェス共演のラブストーリー「One Day」がランクイン。1988年~2008年までのイギリスを舞台に、ハンサムな優男(スタージェス)と、勝ち気で頭脳明晰な女性(ハサウェイ)の20年にわたる切ない関係が描かれる。原作・脚本は「背信の行方」(99)のデビッド・ニコルズ。監督は「17歳の肖像」で人気監督の仲間入りを果たしたスウェーデン出身のロネ・シェルフィグ。

今週末はリュック・ベッソン製作&ゾーイ・サルダナ主演のアクションスリラー「Colombiana」、ギレルモ・デル・トロ製作のホラー「Don't Be Afraid of the Dark」が公開に。

2011年8月22日更新 藤井竜太朗

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