全米映画ランキング : 2011年8月12日～2011年8月14日

「猿の惑星：創世記（ジェネシス）」V2。「The Help」が2位デビュー

サマーシーズン終盤戦に入った全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がランクインし、前週に引き続いて好調を保った「猿の惑星：創世記（ジェネシス）」が約2700万ドルの興収で首位を守った。

同作の10日間の累計興収は1億ドルを少し超えたところ。最終興収は1億7000万～8500万ドルあたりになりそう。僅差で2位デビューとなったのは、全米ベストセラー小説をエマ・ストーン、ビオラ・デイビス主演で映画化した「The Help」。1960年代の米ミシシッピを舞台に白人女性と黒人家政婦たちの友情が描かれる。レビューもまずまずで、幅広い世代の女性を集客し、好スタートを切った。共演はブライス・ダラス・ハワード、ジェシカ・チャステイン、シシー・スペイセク、オクタビア・スペンサー、メアリー・スティーンバーゲン。監督は「ウィンターズ・ボーン」などに出演する俳優のテイト・テイラー。

3位は同じく初登場の「ファイナル・デッドブリッジ」。人気シリーズ「ファイナル・ディスティネーション」の第5弾。約1800万ドルのオープニング興収はシリーズ中第3位。今週末からは「Fright Night 3D」（19日公開）、ギレルモ・デル・トロ製作「Don't Be Afraid of the Dark」（26日公開）、「Shark Night 3D」（9月2日公開）と立て続けにホラー作品の公開が控えており、もう少し稼ぎたかったのが実情だろう。最終興収は5000万ドルに届けば御の字か。

4位は「スマーフ」。公開17日間で累計興収は1億ドルを突破した。そして5位デビューとなってしまったのがR指定の「30 Minutes or Less」。昨年「ソーシャル・ネットワーク」のマーク・ザッカーバーグ役でスターの仲間入りを果たしたジェシー・アイゼンバーグが「ゾンビランド」の監督ルーベン・フライシャーと再タッグを組んだ犯罪コメディ。田舎町でピザの配達をする若者ニック（アイゼンバーグ）は、冴えない中年男2人組に拉致され、上半身に爆弾を巻き付けられてしまう。言われたとおりに銀行強盗をしなければ爆発させると脅迫されたニックは、元親友のチェットとともに銀行強盗を決行するが……。前作「ゾンビランド」は批評家から好意的に迎えられたが、今回は賛否が半々。苦しいスタートとなった。共演はダニー・マクブライド、マイケル・ペーニャ、フレッド・ウォード。

今週末は、「スパイ・キッズ4D」「Fright Night 3D」のほか、アーノルド・シュワルツェエネッガーの出世作をリメイクした時代ものアクション「Conan the Barbarian」に、アン・ハサウェイ＆ジム・スタージェス共演の恋愛ドラマ「One Day」が公開に。

2011年8月15日更新　藤井竜太朗