全米映画ランキング : 2011年10月21日~2011年10月23日

全米映画ランキング:2011年10月24日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2011年10月21日~2011年10月23日
(金額・順位は確定前のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 パラノーマル・アクティビティ3 1 54,020,000 54,020,000
2 1 リアル・スティール

Real Steel
「リアル・スティール」

Walt Disney
(ディズニー)

3 11,300,000 67,200,000
3 2 フットルース 夢に向かって 2 10,850,000 30,863,000
4 三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 1 8,800,000 8,800,000
5 4 スーパー・チューズデー 正義を売った日 3 4,900,000 29,159,000
6 5 イルカと少年 5 4,200,000 64,391,000
7 6 マネーボール

Moneyball
「マネーボール」

Columbia Pictures
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

5 4,050,000 63,709,000
8 ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 1 3,802,400 3,802,400
9 3 遊星からの物体X ファーストコンタクト 2 3,114,800 14,094,145
10 7 50/50 フィフティ・フィフティ

50/50
「50/50 フィフティ・フィフティ」

Summit Entertainment
(アスミック・エース)

4 2,830,000 28,815,540

「パラノーマル3」が新記録でV。「三銃士」は4位デビュー

3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、大ヒット低予算ホラーの第3弾「パラノーマル・アクティビティ3」が、秋公開(9月、10月)の作品では歴代新記録となる約5400万ドルのオープニング興収をあげて、見事首位デビューを飾った。

同作は、前2作に登場した姉妹(ケイティとクリスティ)の幼少時代、1988年のカリフォルニア州サンタローザが舞台。彼女たちを苦しめる超常現象の原因が明らかになる。監督はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の闇を描いた衝撃のドキュメンタリー「Catfish」(10)で注目されたアリエル・シュルマン&ヘンリー・ジュースト。レビューは概ね好評で、最終興収1億ドル以上はほぼ確実。第1作「パラノーマル・アクティビティ」の最終興収が約1億700万ドルなので、シリーズ最大のヒットになる可能性も高い。

2位は2週連続の首位から陥落したヒュー・ジャックマン主演「リアル・スティール」。17日間の累計興収は約6700万ドルで、1億ドル突破は厳しいかもしれない。3位「フットルース」リメイク版は10日間の累計が約3000万ドル。こちらの最終興収は5500万ドルあたりか?

そして4位に初登場したのが、ドイツ・フランス・イギリス合作という欧州産の3D超大作「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」。「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督がアレクサンドル・デュマの古典の再構築に挑んだが、オープニング興収約870万ドルと苦しいスタートになってしまった。出演は主人公ダルタニアンに「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のローガン・ラーマン。三銃士にマシュー・マクファディン、レイ・スティーブンソン、ルーク・エバンス。その他敵役として、ミラ・ジョボビッチ、クリストフ・バルツ、オーランド・ブルーム、マッツ・ミケルセンほか。アメリカよりもヨーロッパでの成績に期待がかかる。

もう1本の新作「Johnny English Reborn」は8位デビュー。「Mr. ビーン」ことローワン・アトキンソン主演の英国製スパイコメディ第2弾として、約4500万ドルを投じて製作されたが、4位の「三銃士」同様、やはりアメリカでは振るわなかった。ヨーロッパでは9月中旬より公開されて現在までに1億ドル以上の興収をあげている。

今週末は、ジャスティン・ティンバーレイク&アマンダ・サイフリッド主演のSFスリラー「In Time」(アンドリュー・ニコル監督)に、「シュレック」シリーズのスピンオフ「長ぐつをはいたネコ」、ジョニー・デップ主演&ハンター・S・トンプソン原作の「The Rum Diary」が公開となる。

2011年10月24日更新 藤井竜太朗

過去のランキング