全米映画ランキング : 2011年9月9日~2011年9月11日
全米映画ランキング:2011年9月12日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2011年9月9日~2011年9月11日
(金額・順位は確定前のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | Contagion | 1 | 23,135,000 | 23,135,000 | |
2 | 1 | The Help | 5 | 8,691,000 | 137,093,000 | |
3 | 初 | Warrior | 1 | 5,607,000 | 5,607,000 | |
4 | 2 | The Debt | 2 | 4,904,650 | 21,992,607 | |
5 | 6 | Colombiana | 3 | 4,000,000 | 29,779,000 | |
6 | 5 | Rise of the Planet of the Apes | 6 | 3,875,000 | 167,835,831 | |
7 | 4 | Shark Night 3D | 2 | 3,533,000 | 14,797,179 | |
8 | 3 | Apollo 18 | 2 | 2,913,000 | 15,001,000 | |
9 | 7 | Our Idiot Brother | 3 | 2,761,000 | 21,420,000 | |
10 | 9 | Spy Kids: All the Time in the World in 4D | 4 | 2,506,000 | 34,227,000 |
感染スリラー「コンテイジョン」がV。トム・ハーディ主演作は3位
9月2週目の全米ボックスオフィス。先週末は引退発言を撤回したスティーブン・ソダーバーグ監督による新作「コンテイジョン」が約2300万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。
同作はマット・デイモン、グウィネス・パルトロウ、ジュード・ロウ、マリオン・コティヤール、エリオット・グールド、ローレンス・フィッシュバーン、ケイト・ウィンスレットら豪華スター共演の群像パニックスリラー。謎の伝染病が世界中に拡散。多くの犠牲者を出す中、その恐怖に立ち向かう人々の姿が描かれる。脚本は「ボーン・アルティメイタム」「インフォーマント!」の脚本を手がけたほか、「不都合な真実」のプロデューサーとしても知られるスコット・バーンズ。レビューはソダーバーグ作品とあって、おおむね良好。最終興収は1億ドルあたりか。
2位は3週連続の首位から陥落した「The Help」。週末興収約870万ドルとさすがに勢いが落ちてきたが、公開後1カ月の累計興収は約1億3700万ドル。この夏一番のサプライズヒットとなった。
初登場3位は、昨年夏の「インセプション」で注目を集めたトム・ハーディ主演の「Warrior」。海兵隊として海外の戦地に赴任し、心身共に傷を負って帰郷した弟(ハーディ)と、地元で教師をしていたが金に困った兄が、総合格闘技のチャンピオンを目指して戦う家族ドラマ。2人の兄弟の父親にニック・ノルティ、兄にはオーストラリア出身のジョエル・エドガートンが扮している。批評家からの評価はかなり高く、男性客の集客に期待が集まっていたが、アメリカン・フットボールNFLの開幕戦と重なったためか期待はずれな結果に終わった。第2週以降の奮起に期待したい。監督・脚本は「プライド・アンド・グローリー」のギャビン・オコナー。
その他、日本でも公開が近づいてきた「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」はだいぶ勢いが落ちて6位。先週末は約387万ドルの興収。最終興収1億8000万ドルは厳しいかもしれない。
ちなみに今年のサマーシーズンの現時点での興収ベスト10は下記のとおり。
1位 「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」(約3億7710万ドル)
2位 「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」(約3億5080万ドル)
3位 「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」(約2億5450万ドル)
4位 「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」(約2億4091万ドル)
5位 「ワイルド・スピード MEGA MAX」(約2億983万ドル)
6位 「カーズ2」(約1億8963万ドル)
7位 「マイティ・ソー」(約1億8103万ドル)
8位 「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」(約1億7350万ドル)
9位 「Bridesmaids」(約1億6800万ドル)
10位 「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」(約1億6785万ドル)
今週末はサム・ペキンパーの名作「わらの犬」をリメイクした「Straw Dogs」(監督:ロッド・ルーリー、主演:ジェームズ・マースデン、ケイト・ボズワース)に、サラ・ジェシカ・パーカー主演のラブコメ「I Don't Know How She Does It」、ガス・バン・サント監督作「永遠の僕たち」、「ライオン・キング 3D」、そして今年のカンヌ映画祭で絶賛され、監督賞を受賞したニコラス・ウィンディング・レフン監督の「Drive」(主演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン)の5本が公開となる。
2011年9月12日更新 藤井竜太朗