全米映画ランキング : 2010年11月26日~2010年11月28日
全米映画ランキング:2010年11月29日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2010年11月26日~2010年11月28日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 1 | Harry Potter and the Deathly Hallows: Part 1 | 2 | 50,345,000 | 220,352,000 | |
2 | 初 | Tangled | 1 | 49,100,000 | 69,000,000 | |
3 | 2 | Megamind | 4 | 12,850,000 | 130,466,000 | |
4 | 初 | Burlesque | 1 | 11,800,000 | 17,150,000 | |
5 | 3 | Unstoppable | 3 | 11,750,000 | 60,726,000 | |
6 | 初 | Love & Other Drugs | 1 | 9,850,000 | 14,000,000 | |
7 | 初 | Faster | 1 | 8,708,000 | 12,200,000 | |
8 | 4 | Due Date | 4 | 7,300,000 | 85,018,000 | |
9 | 5 | The Next Three Days | 2 | 4,840,000 | 14,551,000 | |
10 | 6 | Morning Glory | 3 | 4,030,000 | 26,451,000 |
「ハリポタ」V2。「ラプンツェル」2位、「バーレスク」4位
感謝祭休暇の週末。全米ボックスオフィスは4本の新作がランクインしたが、前週に引き続き、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」が首位を守った。
同作の公開2週目の週末興収は約5035万ドルで、10日間の累計は約2億2000万ドルに到達。シリーズ第1作以来となる興収3億ドルオーバーを果たした前作「謎のプリンス」(最終興収約3億200万ドル)の成績を超えたいところだが、現段階では微妙だ。
週末興収約4900万ドルを稼ぎながら僅差で2位デビューとなってしまったのが、ディズニーの長編劇場用アニメ映画第50作となる「塔の上のラプンツェル」。水曜日(24日)公開のため、累計興収は約6900万ドルとなり、1億ドル超えは確実。批評家からの受けもよく、順調にいけば最終興収は1億5000万ドル~8000万ドルあたりになりそう。
約1180万ドルで4位に初登場となった「バーレスク」は、シェールとクリスティーナ・アギレラ主演のミュージカルドラマ。映画の内容と同様の派手なオープニングにはならなかった。5位「アンストッパブル」は堅実に稼ぎ、累計は6000万ドルに。最終興収は8000万~9000万ドルあたりに落ち着きそうだ。
6位に初登場となったのは、「ブロークバック・マウンテン」で夫婦役として共演したジェイク・ギレンホールとアン・ハサウェイが再びカップルに扮したラブコメディ「Love and Other Drugs」。「グローリー」「ラストサムライ」などシリアスな歴史ものが得意なエドワード・ズウィック監督が原点に立ち返り、長編デビュー作「きのうの夜は…」以来のラブコメに挑戦した同作だが、評価は賛否が半々。成績も中途半端なものになってしまった。
7位には“ザ・ロック”改めドウェイン・ジョンソンの新作B級アクション「Faster」がランクイン。オープニング興収約870万ドルはジョンソンとしてはキャリア最低のオープニング成績。巻き返しをはかりたいところだが、観客、批評家双方から叩かれているため、今週末以降は圏外になる可能性も。
その圏外で注目されているのが、コリン・ファース主演の歴史ドラマ「キングス・スピーチ」。限定4館での上映ながら、約35万ドルの興収を記録。批評家の評価も高く、オスカー作品賞の候補になるのは確実と見られている。
今週末は、チャン・ドンゴンのハリウッドデビュー作「The Warrior's Way」、日本ではすでに公開済みの「フィリップ、きみを愛してる」(ジム・キャリー、ユアン・マクレガー主演)のほか、限定でナタリー・ポートマン主演の話題作「ブラック・スワン」(ダーレン・アロノフスキー監督)が公開となる。
2010年11月29日更新 藤井竜太朗