レスリー・チャン
香港出身で、俳優ウィリアム・ホールデンの仕立屋だった父のもと、 10人兄妹の末っ子に生まれる。
英国のリーズ大学で学んだ後に香港に戻り、1976年に出場したATV・アジアン・ミュージック・コンテストで第2位を獲得。これを機に舞台やTV、若者向けの映画などで活躍するようになり、ジョン・ウー監督作「男たちの挽歌」(86)で重要な役どころを務めてブレイクを果たす。
以降、ツイ・ハーク製作総指揮の「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(87)やカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いたチェン・カイコー監督作「さらば、わが愛 覇王別姫」(93)、ウォン・カーウァイ監督作「ブエノスアイレス」(97)といった香港映画の巨匠たちの話題作に出演。92年にカナダに移住するもすぐに帰国し、不動産を購入してカフェをオープンすることで97年の香港返還後も香港に留まることを印象づけた。
2003年4月1日、香港地区中環(セントラル)の名所マンダリン・オリエンタル・ホテルの高層階から飛び降りて自死。遺体からは遺書が発見された。