ラース・フォン・トリアー
本名はラース・トリアー。ドキュメンタリー映画作家の伯父の影響で10代から映画を撮り始める。コペンハーゲン大学映画学科とデンマーク映画学校で学び、このころからミドルネームにフォンをつけるようになった。卒業後の84年、「エレメント・オブ・クライム」で長編デビューを果たし、カンヌ国際映画祭でフランス映画高等技術委員会賞を受賞した。同映画祭では96年に「奇跡の海」で審査員特別グランプリ、00年に「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で最高賞パルムドールも受賞。その後の作品も軒並みカンヌで上映されている。90年代に監督したTVドラマ「キングダム」シリーズも高く評価された。95年、映画製作におけるルール「ドグマ95」を、映画作家トマス・ビンターベアらとともに提唱。「ドッグヴィル」(03)、「アンチクライスト」(09)など常に物議を醸す作品を送り出し、デンマークの映画界を牽引している。