メルビル・プポー
仏パリ出身で、母は映画プロデューサー。9歳のとき、チリ出身の名匠ラウル・ルイスに見出され、同監督作「海賊の町」(83)で映画デビュー。「15才の少女」(89)や「愛人 ラマン」(92)などで着実にキャリアを積み、エリック・ロメール監督作「夏物語」(96)の主人公ガスパール役で注目を集める。フランソワ・オゾン監督作「ぼくを葬る」(05)で主演を務め、同監督とは「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」(19)、「Summer of 85」(20)などでもタッグを組む。そのほかの主な作品に、主人公の恋人役を演じたゾーイ・カサベテス監督作「ブロークン・イングリッシュ」(07)、ウォシャウスキー兄弟(当時)監督のハリウッド大作「スピード・レーサー」(08)、アルノー・デプレシャン監督の「クリスマス・ストーリー」(08)、女性になりたい男性主人公ロランス役を演じたグザビエ・ドラン監督作「わたしはロランス」(12)、ロマン・ポランスキー監督作「オフィサー・アンド・スパイ」(19)など、名匠たちの作品に数多く参加している。