マヤ・モルゲンステルン
英語圏でも活動するルーマニア人女優。母国では舞台演出家、演技講師としても著名。フィルム・アンド・シアター・アカデミー・オブ・ブカレストを卒業後、舞台女優としてキャリアをスタートさせ、ブカレストの国立劇場をはじめ、数多くの舞台に立つ。映画では、共産主義時代のルーマニアの衰退を描いた「Balanta(英題:The Oak)」(92)が国内で広く知られるきっかけとなる。ギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロス監督の「ユリシーズの瞳」(95)では、ハーベイ・カイテル扮する主人公が旅する先々で出会う女を1人4役で演じ、メル・ギブソンがメガホンをとった「パッション」(04)でイエス・キリストの母マリア役を演じ、国際的に脚光を浴びた。音楽&ダンス映画「ハートビート」(16)では、女性主人公が通うバレエ学校の校長を演じた。