ポール・グリーングラス
中学生の頃から8ミリで短編映画を撮る。ケンブリッジ大学卒業後、グラナダ・テレビジョン・スクールで学び、その後約10年に渡りドキュメンタリー番組「World in Action」などを担当する。88年、英諜報機関の内情を暴く著書「スパイキャッチャー」を共同で発表。初長編映画「Resurrected」(89)がベルリン国際映画祭で注目を浴び、北アイルランドで起きた“血の日曜日”を題材にした「ブラディ・サンデー」(02)が同映画祭で金熊賞を獲得。「ボーン・スプレマシー」(04)でハリウッド進出を果たし、主演のマット・デイモンとは続編の「ボーン・アルティメイタム」(07)、「グリーン・ゾーン」(10)でもタッグを組む。「ユナイテッド93」(06)では9・11同時多発テロを扱い、06年度のアカデミー監督賞にノミネートされた。