ベルナー・ヘルツォーク
ドイツを代表する映画監督。本名はベルナー・シュティペティック。15歳からシナリオを書き始め、ミュンヘン大学に進学後、米ピッツバーグのデュケイン大学で映画とTVについて学ぶ。学生時代から映画制作を始め、62年に初の短編を完成させる。長編処女作「生の証明」(68)でベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞し、以降ニュー・ジャーマン・シネマを牽引する。カンヌ国際映画祭で、「カスパー・ハウザーの謎」(74)が審査員特別グランプリに選ばれ、「フィツカラルド」(82)で監督賞を受賞した。同作のほか、クラウス・キンスキー主演の「アギーレ 神の怒り」(72)や「ノスフェラトゥ」(79)が特に有名。当初からドキュメンタリー作品も数多く手がけ、「キンスキー、我が最愛の敵」(99)などを発表。「Encounters at the End of the World(原題)」(07)はアカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。俳優として、「ジュリアン」(99)、「ミスター・ロンリー」(07)などに出演し、トム・クルーズ主演の「One Shot(原題)」(13年公開予定)では悪役を演じる。