福本清三
15歳のときに東映に入社し、京都撮影所の大部屋俳優になる。厳しい下積み時代を送り、20代後半からは危険なスタントを数々こなし、作品に貢献していく。その後、多数の時代劇で“斬られ役”として活躍。東映とその関連会社が制作したほぼすべての時代劇に出演しており、「5万回斬られた男」の異名をとるほどになった。名脇役として長年にわたり作品を支え続け、トム・クルーズ主演の「ラスト サムライ」(03)では寡黙なサムライ役に大抜てきされた。同作の撮影中に還暦を迎え東映を定年退職したが、その後も嘱託として在籍し役者として活動を続けている。斬られ役の俳優を主人公にした映画「太秦ライムライト」では主演を務めた。04年、日本アカデミー賞協会特別賞を受賞。