ピエル・パオロ・パゾリーニ

伊ボローニャ出身。父親がムッソリーニ暗殺未遂の容疑で勾留される一方、母親と各地を転々とする幼少期を送り、7歳の頃からアルチュール・ランボーに影響を受けて詩作を始め、文学にのめりこむ。ボローニャ大学文学部で学び、第2次世界大戦中はイタリア陸軍に従事。19歳の若さで詩集を出版し、小説やエッセイも発表する。
1957年にはフェデリコ・フェリーニ監督の「カビリアの夜」の共同脚本に参加し、「アッカトーネ」(61)で長編映画監督デビュー。オムニバス「ロゴパグ」(63)を経て、イエス・キリストの生涯を描いた伝記映画「奇跡の丘」(64)でベネチア国際映画祭の審査員特別賞、「デカメロン」(71)でベルリン国際映画祭の銀熊・審査員特別賞、「カンタベリー物語」(72)で同金熊賞を受賞した。
その他の監督作に「アポロンの地獄」(67)、際どいテーマ設定で物議を醸した「テオレマ」(68)、「豚小屋」(69)、「アラビアンナイト」(74)など。「ソドムの市」(75)完成直後の1975年11月2日、ローマ近郊のオスティア海岸で何者かにより殺害された。