殺し(1962)

劇場公開日:

解説

詩人として活躍していたベルナルド・ベルトルッチの処女作。原案のピエロ・パオロ・パゾリーニのもとで助監督を務め、21歳で監督デビューした。ローマ、テーベレ川の土手で中年娼婦の死体が発見される。こそ泥、娼婦相手に高利貸しを持ちかける男、同性愛者の男、そのレインコートを盗んだ少年2人組など次々と浮かび上がる容疑者。彼らの証言からたどり着いた事件の真相とは……。2013年、ベルトルッチの監督50周年を記念した「ベルトルッチの初期傑作選」にて、デジタルリマスター版でリバイバル。

1962年製作/92分/イタリア
原題:La commare secca
配給:ザジフィルムズ
日本初公開:1988年7月22日

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オソレゾーン

映画レビュー

3.0便所スリッパ!?

2022年7月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

殺しの現場に居合わせた尋問により証言する様々な男たちの回想を含めたオムニバス形式にも取れる物語構成から犯人を炙り出す、当時としては斬新に思われる?演出とピエル・パオロ・パゾリーニ原案によるベルトルッチの映画監督デビュー作。

暗く重い雰囲気と小難しさをイメージしながらそれぞれの話がコメディにも感じられる比較的に軽いノリが観やすくもあり、個人的な見所は唐突に現れるスキンヘッド集団が衝撃過ぎて60年代のイタリア版スキンズのスタイルが格好良かった。

青臭いながらも意表を突く展開にデビュー作から只者ではない雰囲気を醸し出すベルトルッチの凄みが溢れて漏れ始めてる!?

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万年 東一
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