ナスターシャ・キンスキー
独ベルリン出身で、父は俳優のクラウス・キンスキー。ビム・ベンダース監督作「まわり道」(75)で映画デビューを果たす。1976年に出会ったロマン・ポランスキー監督に渡米を勧められ、リー・ストラスバーグのもとで演技を学ぶ。マルチェロ・マストロヤンニと主演を務めた恋愛映画「今のままでいて」(78)で注目を集め、ポランスキー監督作「テス」(79)でゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を受賞。以降、エロティック・ホラー「キャット・ピープル」(81)やフランシス・フォード・コッポラ監督のミュージカル映画「ワン・フロム・ザ・ハート」(82)などで主演を務める。ベンダース監督作「パリ、テキサス」(84)の忘れがたいヒロイン像で多くの映画ファンを魅了し、同作はカンヌ国際映画祭のパルムドールにも選ばれた。その他の出演作に「ターミナル・ベロシティ」(94)、「ロスト・サン」(99)、「めぐり逢う大地」(00)などがある。