仲代達矢
1952年、俳優座演劇研究所付属俳優養成所に4期生として入所。千田是也に師事し、シェイクスピア劇から日本の怪談ものまで多数の舞台に出演。映画界では、小林正樹監督に見いだされ、「人間の條件」6部作(59~61)や「切腹」(62)などで主演を務め、黒澤明監督の「影武者」(80)、「乱」(85)にも主演。成瀬巳喜男、岡本喜八、市川崑、五社英雄など日本を代表する監督の作品に多数出演し、日本映画界に欠かせない存在となる。75年に私塾「無名塾」を設立し、後進の俳優育成にも注力している。NHK大河ドラマ「新・平家物語」(72)や、「大地の子」(95)ほか多くのTVドラマにも出演した。芸術選奨文部大臣賞など数々の演劇賞を受賞。92年、仏シュバリエ芸術勲章、96年に紫綬褒章、03年に勲四等旭日小綬章、15年に文化勲章を受章した。