トム・ウェイツ
米カリフォルニア州ポモナ出身。ボブ・ディランやビートニクの文学に影響を受け、18歳で高校を中退して音楽ライブに入り浸る。その後サンディエゴやロサンゼルスで歌うようになり、1972年にアサイラム・レコードと契約。73年にデビューアルバム「Closing Time」を発表し、ジャズやブルースを軸にした独自の音楽スタイルと存在感で知る人ぞ知るシンガーとなった。俳優としては「パラダイス・アレイ」(78)の端役で映画に初出演。フランシス・フォード・コッポラ監督作「ワン・フロム・ザ・ハート」(82)の音楽を手がけてアカデミー歌曲・編曲賞にノミネートされ、俳優としても同監督の「アウトサイダー」(83)などに参加した。ジム・ジャームッシュ監督の「ダウン・バイ・ロー」(86)で主演と音楽を兼ね、「ナイト・オン・ザ・プラネット」(91)の音楽を手がける。出演作には「コーヒー&シガレッツ」(03)、「人生は、奇跡の詩」(05)、「さらば愛しきアウトロー」(18)、「リコリス・ピザ」(21)など。