トッド・ヘインズ
1978年、高校生の時に初の短編映画「The Suicide(原題)」を監督。名門ブラウン大学を卒業後、ニューヨークで創作活動を行い、バービー人形を使って「カーペンターズ」のカレン・カーペンターの生涯を描いた短編映画「Superstar: the Karen Carpenter Story」(87・日本未公開)が話題を呼ぶ。長編デビュー作「ポイズン」(91)では、3つのストーリーがテレビ番組をザッピングするように入り乱れた斬新な構成でまとめ上げ、サンダンス映画祭グランプリを受賞した。70年代前半に流行したグラムロックをモチーフにした「ベルベット・ゴールドマイン」(98)に続き、メロドラマ「エデンより彼方に」(02)でアカデミー賞やゴールデングローブ賞の脚本賞にノミネート、インディペンデント・スピリット・アワードでは監督賞に輝いた。6人1役でボブ・ディランの半生を描いた「アイム・ノット・ゼア」(07)では、ベネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞。女性同士の恋愛を描いた「キャロル」(15)では、ゴールデングローブ賞作品賞・監督賞にノミネートされた。