地井武男
高校卒業後、俳優座養成所に第15期生として入所し、その後串田和美が主宰する劇団自由劇場に参加。68年「斬る」で映画デビューし、「沖縄」(70)で初主演を務める。日活ニューアクションをはじめ、「戦争と人間」第1部(70)・第2部(71)、「海軍特別年少兵」(72)、「あゝ野麦峠」(79)などに出演。「どぶ川学級」(72)では毎日コンクール主演男優賞を受賞した。TVドラマでも「太陽にほえろ!」(82~86)、「北の国から」シリーズ(81~02)といった国民的な人気を誇る番組で活躍する。私生活では元女優でスタイリストの真木沙織と74年に結婚、一女をもうけたが01年に死別し、04年に12歳年下のモデルと再婚した。近年は“ちいちい”の愛称で親しまれ、バラエティ番組やCMに多数出演する。06年に始まった紀行情報番組「ちい散歩」は幅広い層に支持された。12年初頭に体調を崩し、療養のため芸能活動を休止したが、6月29日心不全のため70歳でこの世を去った。