スティーブン・ダルドリー
大学卒業後、ロンドンで舞台作品の演出を手がけ、ローレンス・オリビエ賞やロンドン・イブニング・スタンダード・アワードの演出賞を受賞する。94年の「An Inspector Calls」ブロードウェイ公演で、トニー賞演劇部門の演出賞を受賞。「リトル・ダンサー」(00)で初めて長編映画のメガホンをとり、アカデミー監督賞にノミネートされた。同作のブロードウェイミュージカル版でもトニー賞ミュージカル部門の演出賞を受賞する。監督2作目「めぐりあう時間たち」(02)ではニコール・キッドマンに、3作目「愛を読むひと」(08)ではケイト・ウィンスレットにオスカーをもらした。両作ともイギリス演劇界出身のデビッド・ヘアを脚本家に迎え、自らも「リトル・ダンサー」から続けて3作連続のオスカー監督賞候補に挙がった。良質なドラマの名手として知られ、9・11テロ事件を題材にした小説の映画化「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(11)でも監督を務める。