ジョン・ウー
5歳で香港に移住するが、貧民街ですさんだ幼少期を送る。ウー監督が映画の中で、常に“人間同士がなぜ戦うのか”というテーマを問いかけるのは、幼いころの貧困生活経験から芽生えた『強い正義感』からだという。19歳で実験映画を撮り始め、71年にショウ・ブラザースに入社、73年の「カラテ愚連隊」で監督デビューを果たすがヒット作には恵まれず、83年にツイ・ハークと会ったことで転機が訪れる。86年に「男たちの挽歌」を発表、独自の映像感覚を駆使してアクションファンを魅了する。93年にはハリウッドに招かれ「ハード・ターゲット」を発表。その後は活躍の場をアメリカに移し、アクション大作を次々と世に送り出している。