佐藤允
53年、宇津井健や仲代達矢とともに俳優座養成所に入所。56年、「不良少年」で映画デビュー。東宝に入社し、黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」(58)などに出演する。岡本喜八監督の戦争活劇「独立愚連隊」(59)で主演を務め一躍人気を博し、シリーズ第2弾「独立愚連隊西へ」(60)にも出演した。その他、「暗黒街の顔役」(59)、「日本のいちばん長い日」(67)などで活躍し、東宝を退社してからも「二百三高地」(80)、「天城越え」(83)、「台風クラブ」(85)、「うなぎ」(97)といった作品で脇を固めた。TVでも、NHK大河ドラマ「新・平家物語」(72)で弁慶を演じたほか、「夜明けの刑事」(76~77)などに出演。宮崎駿監督のアニメ「もののけ姫」(97)では、タタリ神の声を担当した。12年12月6日、旧姓肺炎のため78歳で逝去。