セルゲイ・ロズニツァ
ベラルーシで生まれ、ウクライナの首都キーウで育つ。ウクライナの国立機関でAIの研究をしていたが、1991年、モスクワの全ロシア映画大学に入学。96年からサンクトペテルブルク・ドキュメンタリー映画スタジオで映画製作を始める。「アウステルリッツ」(16)、「粛清裁判」(18)、「国葬」(19)などのドキュメンタリーを中心に長編劇映画も手がけ、その作品の多くがカンヌ、ベネチア、ベルリンの三大映画祭で上映されている。長編劇映画「霧の中」(12)で第 65 回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞。ウクライナ東部ドンバス地方で起こった内戦を描いた「ドンバス」(18)は第 71 回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀監督賞に輝いた。