熊切和嘉
中学生の頃から映画作りに興味を持ち、大阪芸術大学映像学部に進学する。卒業制作「鬼畜大宴会」(97)が、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)で準グランプリを受賞。同作は、ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式招待され、伊タオルミナ国際映画祭ではグランプリを受賞、日本国内でも劇場公開された。PFFスカラシップ作品としてメガホンをとった「空の穴」(01)以降、「アンテナ」(03)、「青春☆金属バット」「フリージア」(06)、「ノン子36歳(家事手伝い)」(08)と意欲的な作品を発表し続ける。近年は、佐藤泰志氏の小説「海炭市叙景」(10)や、瀬戸内晴美(現・瀬戸内寂聴)の私小説「夏の終り」(13)、138回直木賞を受賞した桜庭一樹の「私の男」(13)の映画化でメガホンをとる。