パブロ・ラライン
チリを代表する映画監督・プロデューサーのひとり。首都サンティアゴに拠点を置く映像制作会社Fabulaの創立メンバー。2005年、音楽家の狂気を描いた長編映画「Fuga(原題)」(05)で監督デビュー。祖国で約16年続いたピノチェト独裁政権の誕生から終焉までを題材にした3部作「トニー・マネロ」(07/日本劇場未公開)、「Post Mortem(原題)」(10)、「NO」(12)を撮りあげ、「NO」はアカデミー外国語映画賞にノミネートされた。15年、監督作「ザ・クラブ」がベルリン国際映画祭の審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞。ナタリー・ポートマン主演作「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」(16)で初めて英語作品のメガホンをとり、「ネルーダ 大いなる愛の逃亡者」(16)ではチリのノーベル文学賞受賞作家にスポットをあてた。プロデュース作に「グロリアの青春」(13)などがある。妻は、「NO」や「ザ・クラブ」に出演した女優のアントニア・セヘルス。