京マチ子
1936年に大阪松竹少女歌劇団に入団。娘役スターとして活躍し、49年には大映にて女優デビューを果たした。若尾文子、山本富士子らとともに活躍し、第12回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した黒澤明監督作「羅生門」(50)などで知られる。また、溝口健二監督作「雨月物語」(53)が第14回ベネチア国際映画祭の銀獅子賞、衣笠貞之助監督作「地獄門」(53)が第7回カンヌ映画祭でグランプリに輝くなど、出演作が次々と快挙を成し遂げることから“グランプリ女優”とも称された。71年以降はTVドラマと舞台に活動の場を移し、87年には紫綬褒章を受章している。80歳を過ぎても現役を続け、2006年には82歳で舞台「女たちの忠臣蔵」に出演した。19年5月、入院していた都内の病院で心不全のため95歳で死去した。