片桐はいり
成蹊大学在学中、銀座の映画館で“もぎり”のアルバイトをしながら、劇団「ブリキの自発団」に所属。82年から94年に退団するまでに25作の舞台に立つ一方で、映画やTVドラマにも多数出演。03年に話題を呼んだTVドラマ「すいか」で共演した小林聡美ともたいまさことは、映画「かもめ食堂」(06)でも再共演した。そのほか、オムニバス映画「非女子図鑑」(09)の1編「男の証明(あかし)」で主演を務め、「小野寺の弟・小野寺の姉」では13年の舞台版に引き続き14年の映画版でも、俳優の向井理とともに主人公の姉弟役を演じた。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)の“あんべちゃん”役など、唯一無二の個性派女優として人気を集めている。エッセイストとして執筆活動を行い、「かもめ食堂」の撮影中のエピソードなどをつづった「わたしのマトカ」(06)や、“もぎり”のバイト時代を述懐した「もぎりよ今夜も有難う」(10)などを出版した。