デイジー・リドリー、中止された「スター・ウォーズ」カイロ・レン映画に言及
2025年12月10日 21:00
Photo by Jeff Spicer/Jeff Spicer/Getty Images for Disney「スター・ウォーズ」シリーズでレイ役を演じたデイジー・リドリーが、中止されたカイロ・レンを主人公に据えたスピンオフ映画について初めて言及し、ファンによる復活キャンペーンを称賛した。
アダム・ドライバー主演で企画されていたこの映画は、「The Hunt for Ben Solo(ベン・ソロを探して)」という仮題で、スティーブン・ソダーバーグ監督のもと開発が進められていた。ルーカスフィルムが支持していたものの、ディズニーのボブ・アイガーCEOによって最終的に却下されていた。
「一部は知っていました。噂は聞いていたんです」とリドリーは米IGNの取材で告白。「スタッフに友人がたくさんいるので、そういう話はいつも伝わってくるんです。でも、わあ! ニュースが出たときは『なんてこと!』って思いました。しかも本人が言ったんですよね? アダムが語ったというのが面白くて、『わあ、アダムが言ってる』って。今年最大のサプライズでした」
ドライバーは先日、AP通信のインタビューで、2021年からキャスリーン・ケネディ ルーカスフィルム社長と続編の話し合いを続けていたことを明かしていた。「素晴らしい監督と素晴らしいストーリーがあれば、すぐにでも駆けつけると伝えていました。あのキャラクターが大好きで、演じるのが本当に楽しかったんです」とドライバーは当時の思いを語っている。
しかし、ディズニー側に「ベン・ソロがどうして生きているのか理解できなかった」として却下されたという。
ドライバーが演じたベン・ソロは、ハン・ソロとレイア・オーガナの息子で、アナキン・スカイウォーカー(ダース・ベイダー)の孫。ヴィランのカイロ・レンとして登場し、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」で贖罪の物語を経て死を迎えたかに見えた。しかしドライバーは、キャラクターにはまだ語られるべき物語が残っていると感じていたのだ。
このニュースが報じられると、ファンたちはすぐに行動を起こした。ニューヨークのタイムズスクエアに看板を設置し、カリフォルニアのディズニースタジオ上空に飛行機を飛ばすなど、本格的な復活キャンペーンを展開している。
リドリーはこうしたファンの動きを温かく受け止めている。「ポジティブな集結があるのは本当に好きです」とリドリーはファンキャンペーンについて語った。「インターネットが結集してそれを実現させようとしている様子。私たちみんなにとって素晴らしいことだと思います。本当にポジティブな形で、何かについてみんなが団結するのはいいことです。もちろん、彼がとても人気のあるキャラクターだったことはみんな知っていますが、『わあ、みんなは本当に本当に気にかけていて、これを望んでいるんだ』と思えるのも素敵でした」
この動きは、2021年にワーナー・ブラザースが「ザック・スナイダー版ジャスティス・リーグ」をリリースした際のファンキャンペーンを彷彿とさせる。当時も#ReleaseTheSnyderCut運動によって、スタジオの決定が覆された経緯がある。
なお、リドリー自身も「スター・ウォーズ」の新作続編映画でレイ役を再演する予定だ。同作は現在開発段階で、複数の脚本家が関わっているという。
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