舘ひろし「俳優人生50年の集大成」 7年ぶり単独主演作「港のひかり」に格別の思い
2025年10月29日 20:30

北陸の港町を舞台に、過去を捨てた元ヤクザの漁師と盲目の少年との10数年にわたる絆を描いた「港のひかり」の東京プレミア上映会が10月29日、都内で行われた。
上映前の舞台挨拶には、本作が7年ぶりの単独主演作となる舘ひろしをはじめ、共演する眞栄田郷敦、尾上眞秀、椎名桔平、MEGUMI、脚本も手がけた藤井道人監督(「新聞記者」「正体」)が出席した。舘が漁師の三浦を演じ、尾上が盲目の少年・幸太、眞栄田が成長し、刑事になった幸太をそれぞれ演じている。

舘は、「ヤクザと家族 The Family」に続き、藤井監督とタッグを組み「どうしても、もう1度お仕事がしたかった」と喜びの声。「キャメラは日本映画界の至宝と言われる木村大作さん。本当に素晴らしい俳優さんが多数参加してくれました。私の俳優人生50年の集大成ともいうべき映画になったのではないかなと思います」と思いは格別だ。
映画は2023年11月~12月に北陸を舞台に、輪島を含めた能登半島を中心に全編フィルムにて撮影。クランクアップ直後に起こった能登半島地震の影響で、海の隆起によって入船が難しくなった大沢漁港や、焼失してしまった輪島の観光名所・朝市通りなど、数々の美しい情景が映像として残されている。



そして、10月18日には「ジャパンプレミアin輪島 ~能登に元気を!~」と題し、レッドカーペットをはじめ、舞台挨拶やフォトセッション、大型スクリーンでの野外上映会を実施。復興に向けて歩む住民と交流を図った。
舘は「撮影したときに、お店が並んでいた賑やかな朝市も、(現在は)何もなくて、お店の場所さえ分からない。本当に言葉を失いました」と語り、「ですが、とにかく皆さんがすごく明るくて、逆にこちらが元気をいただいた」と感謝を述べていた。

共演する眞秀とは、約60歳の年齢差を超えた“絆”を結ぶ役どころで「本当に素晴らしい演技をしてくれまして、もしも自分が、目が不自由な老人を演じたら、あれだけの演技ができるかなと。ご一緒して勉強させていただきました」と絶賛。眞秀は「船に乗るシーンは最初酔いそうだったが、舘さんが声をかけてくれて、酔わなかったです」と感謝していた。
また、眞栄田は「舘さんからは、いただいてばっかり。これからは舘さんに、何かを与えられる存在になって、ぜひ友だちになりたいです」とさらなる飛躍を誓っていた。
「港のひかり」は11月14日から全国公開。
(C)2025「港のひかり」製作委員会
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