齊藤京子、恋愛禁止ルール破り→裁判にかけられるアイドル役「絶対に演じたいと強く思った」【第38回東京国際映画祭】
2025年10月28日 17:30

アイドルの恋愛禁止ルールを題材に、ルールを破ったとして裁判にかけられる女性アイドルの姿を描いた「恋愛裁判」が10月28日、第38回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ日比谷で、ガラ・セレクション作品として上映された。
「淵に立つ」「LOVE LIFE」などで、国際的評価を集める深田晃司監督が、元アイドルの女性に賠償命令が言い渡された実際の裁判に着想を得て、約10年に渡る構想を費やし、企画・共同脚本も手がけた意欲作。第78回カンヌ国際映画祭のカンヌ・プレミア部門に正式出品を果たし、第30回釜山国際映画祭のアジア映画の窓部門でも好評を博した。
上映前の舞台挨拶には、深田監督をはじめ、本作が映画初主演となる齊藤京子、主人公と同じアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバーを演じる共演者の仲村悠菜、小川未祐、今村美月、桜ひなのが登壇した。

齊藤が演じたのは、グループのセンターで「恋愛禁止ルール」を破ったことで、所属事務所から訴えられる山岡真衣。オーディションで主演を勝ち取り「脚本を読んで、シンプルに物語がすごく面白くて。主人公のアイドルへの思い、グループに対する思いやりにも共感し、絶対に演じたいと強く思いました」と、「日向坂46」の元メンバーとして、深い思い入れを語った。
完成した作品は「すでに何回か見ている」といい、「ひとりの人生を考えさせられる、まるでドキュメンタリー映画を見ているような感覚」だと説明。劇中グループ「ハッピー☆ファンファーレ」に対しては「大好き」と“ハピファン愛”を披露し、「クランクアップのときに、号泣してしまって。何ならどこかで結成できたらなと思う」と再結成にも意欲を見せていた。

深田監督は第23回東京国際映画祭(2010年)で、「歓待」が日本映画「ある視点」部門の作品賞に輝き、第35回東京国際映画祭(2022年)には、黒澤明賞を受賞している。「キャリアを広げるきっかけになった映画祭で、最新作が上映できるのは、とてもうれしいです」と凱旋に感無量の面持ちだ。
実際の裁判にインスピレーションを受け、「こういうことが起こるんだと、素朴にビックリしましたし、本人や事務所はどういう気持ちだったのか……」と当時を振り返り、「アイドル業界のことだけではなく、もっと普遍的なことを描けるのではないかと思った」と語った。

齊藤をはじめ、“ハピファン”のメンバーは全てオーディションで見出したといい「俳優と(実際の)アイドルが入り乱れるオーディションだったが、この5人と出会えたことで映画が完成できた」と感謝を伝えていた。
第38回東京国際映画祭は10月27日~11月5日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。映画「恋愛裁判」は26年1月23日公開。
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