坂口健太郎、初共演の渡辺謙から「僕に似ている」と言われ満面の笑み「嬉しい」
2025年10月16日 20:40

映画「盤上の向日葵」ジャパンプレミアが10月16日、東京・丸の内ピカデリーで開催され、主演を務める坂口健太郎をはじめ渡辺謙、佐々木蔵之介、土屋太鳳、高杉真宙、音尾琢真、小日向文世の豪華俳優陣と熊澤尚人監督が、特設レッドカーペットおよび舞台挨拶に登壇した。
本作は、「孤狼の血」で知られる作家・柚月裕子の同名小説を実写映画化。山中で発見された白骨遺体の捜査を進めていくなか、さまざまな人々の人間模様が描かれるヒューマンミステリーだ。

主人公の天才棋士・上条桂介を演じた坂口は「壮絶な生い立ちと、悲しく辛い出来事が降りかかってくるのですが、桂介は能動的にアクションを起こすのではなく、巻き込まれていく人間なので、その場の空間でちゃんと役として生きることを大事にしながら演じました」と役へのアプローチ方法を語る。

一方、桂介に大きな影響を与えた賭け将棋の真剣師・東明重慶を演じる渡辺は「とにかく一貫性のない人間なので、出てくるシーンごとに『こいつ、本当のこと言っているのかな?』みたいに思われる人物」と語ると「信用しなくていいです」と客席に呼びかけて笑わせる。続けて渡辺は「ただ、何かついていかなければいけないと思わせるものが彼にはあるんです」と惹かれるキャラクターであることも付け加える。
そんな二人が演じるキャラクターだが、坂口と渡辺は初共演。渡辺は坂口に対して「すごくオープンマインドで、本当に現場が好きで作品が好き。スタッフのことも好きだから現場に行くのが楽しいと思えるタイプ。そういう部分は割と僕に似ている。そういう感覚を持った稀有な俳優」と評すると、坂口は満面の笑みを浮かべ「嬉しいですね」とつぶやいた。

一方の坂口は、渡辺に対して「やっぱり最初は『世界のケン・ワタナベ』というイメージがあったのですが、とても軽やか。飄々としている部分があり、かといってちゃんとそこにどっしりと居てくれる感覚もある。いい意味で『あ、謙さんってこんな方なんだ』と思える方でした」と最敬礼だった。

映画オリジナルキャラクターで過酷な運命と戦う桂介を愛し見守る元婚約者・宮田奈津子を演じた土屋は「原作が素晴らしく、その映画化ということで、原作にない役を演じるというのはすごく難しかった」と悩みがあったことを明かすが「奈津子としてどう呼吸をするかみたいなことを大切に、監督と話しながら一緒に役を作っていきました。セリフが少なく表情で語ることが多い役なので、丁寧に演じました」と撮影を振り返っていた。
また本作の主題歌は、サザンオールスターズの「暮れゆく街のふたり」。熊澤監督は「出来上がった映画を桑田佳祐さんに観ていただいたとき、すごく気に入ってくださって、桑田さん自ら主題歌を口笛バージョンにして作ってくださったんです。そういうことをするのは初めてだったようなのですが、とても素晴らしい雰囲気だったので、ぜひ使いたいと思って、そのバージョンを映画に入れるために再編集し直したんです」という裏話を語っていた。


最後に坂口は「今作は、登場人物たちがその瞬間、瞬間を本当に命がけで生きた証みたいなものを、皆さんに盗み見していただいて、心に残っていただけたら嬉しいです」と述べると「とってもきついシーンもあるし『うっ』と目を背けたくなる瞬間もあると思いますが、僕らの生き様をぜひ見届けてください」と呼び掛けていた。映画は10月31日から全国で公開。
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