「死霊館」創始者であるジェームズ・ワンがシリーズに込めた想いを告白 「望んでいた道へ進むきっかけとなった作品」
2025年9月23日 12:00

「死霊館」ユニバースの創始者で、9作目にしてフィナーレを飾る完結編「死霊館 最後の儀式」のプロデューサーを務めたジェームズ・ワンのインタビュー映像が公開された。
「ソウ」シリーズや「インシディアス」シリーズなど数多くの傑作ホラーを生み出してきたワン監督が、実在した心霊研究家ウォーレン夫妻が体験した戦慄の怪奇事件(=実話)を基に映画化した「死霊館」(13)は、全世界興行収入3億2000万ドルを記録。続く「死霊館 エンフィールド事件」(16)、「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」(21)も軒並みヒットした。
「死霊館」ユニバースは拡大し続け、「アナベル」シリーズや「死霊館のシスター」シリーズといった数多くの作品を生み出し、「死霊館」ユニバース全作(9作品)は、世界累計興行収入20億ドルを超えるホラー映画の金字塔として一大フランチャイズへと発展。
完結編となる本作は、ワンとピーター・サフランがプロデューサーを務め、「ラ・ヨローナ 泣く女」「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」「死霊館のシスター 呪いの秘密」を手掛けたマイケル・チャベス監督がメガホンをとった。シリーズを通してウォーレン夫妻を演じてきたベラ・ファーミガ(ロレイン役)とパトリック・ウィルソン(エド役)が続投し、ウォーレン夫妻が携わった“最後の事件”が描かれる。

一足先に公開を迎えた全米では、「死霊館」ユニバース史上最高のオープニング興収を樹立。世界55カ国でも初登場1位を獲得し、「IT イット」シリーズを超えるホラー映画史上歴代No.1のオープニング世界興収を叩き出した。ラージフォーマット上映も好評で、北米における公開3日間のIMAX累計興収は1425万ドルを突破。IMAX作品としては9月公開における北米の最高オープニングを記録している。
ワンは、「シリーズ1作目の『死霊館』は、手がけた作品の中でも特に思い入れがある。望んでいた道へ進む、きっかけを作ってくれた作品だ」と感慨深く語る。さらに、「ウォーレン夫妻の物語を映画化できて本当にうれしく思う。いよいよ ここまで来た。長年愛されてきたシリーズも”最後の儀式”でついに完結する」と万感の想いを述べた。
ラージフォーマット上映にも期待が集まるなか、劇場で見るべき理由について、「昔からホラー映画はみんなで楽しむものだった。だから本作もぜひ映画館で観てもらいたい。暗闇の中で大勢のホラーファンと一緒に、素晴らしい音響と大スクリーンで恐怖を体験してほしい」と話し、「映画館での鑑賞を意識して作ったから、『死霊館』ユニバースの最終章は、最高の音響と映像を映画館で楽しんで! これで最後! 『死霊館』ユニバースの集大成だからね」と茶目っ気たっぷりにアピール。
身を揺るがす恐怖の一方で、家族愛を軸に人間味溢れるドラマを紡いできた本シリーズの中核として存在したのは、ロレイン(ファーミガ)とエド(ウィルソン)の夫妻。ワンは別インタビューで、「ベラとパトリックは常にこのシリーズの中心でした。彼らはスクリーン上でも現場でも素晴らしい関係で、本当に仲が良い。それは作品を通して伝わっていて、観客も彼らが演じるキャラクターがよりリアルに感じていると思います。それこそがファンがこの映画を愛する大きな理由の一つなんです」と厚い信頼を寄せた。
さらに、「私にとって『死霊館 最後の儀式』は、まさに1つの時代の終わりであり、それゆえに、少しほろ苦い気持ちもあります」と秘めた本心を告白。「このシリーズの製作は本当に楽しい時間でした。ベラとパトリック、キャストやスタッフと一緒に作り上げる中で、まるで家族のような一体感があったからです。だからこそ、終わりに近づいていることに少し感傷的な気持ちになります。しかし、すべての良いものがそうであるように……終わらせるのに今がちょうどいいタイミングなんだと思います」と、これまでを振り返った。
「死霊館 最後の儀式」は10月17日より全国公開。最新作の公開を記念して、「死霊館」「死霊館 エンフィールド事件」「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」が、10月11日から1週間限定で109シネマズプレミアム新宿にて再上映。10月10日には、上記3作に加えて、最新作「死霊館 最後の儀式」の最速上映を含む「<493分の呪いに耐えろ>シリーズ一気見!一夜限りの“悪魔オールナイト” with アナベル!】」も開催される。
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