本作は、「アンナチュラル」「MIU404」などで知られる野木亜紀子がオリジナル脚本を手掛けるSFラブロマンス。主人公は、会社をクビになり、人生詰んだどん底サラリーマン・文太。妻と離婚し、財産分与と慰謝料で貯金は底をつき、ネットカフェを泊まり歩く日々を送っていたある日、文太はとある会社の最終面接に合格。社長から「君には今日から、ちょっとだけエスパーになって、世界を救ってもらいます」と、思わぬ言葉をかけられる。
“ちょっとだけエスパー”になった文太に与えられた仕事は世界を救うこと。そのうえ、「人を愛してはならない」という実に不条理で不可解なルールまで課され、用意された社宅では、見知らぬ女性・四季と夫婦生活を始めることになる。主人公の文太を大泉が担い、文太の謎多き妻・四季には宮﨑あおい、文太のエスパー仲間・桜介にディーン・フジオカ、文太らに接近する謎の大学生・市松を北村匠海が演じる。
本作では、個性豊かなキャラクターたちを演じるキャストを、9月9日から毎週火曜日に順次発表中だが、その第4弾として発表された高畑が演じるのは、念じるとほんのりあったかくなる《レンチン系エスパー》の円寂。だが、円寂の能力は200W程度の出力しかないため、お湯を沸かすにもちょっとぬるい、という役どころ。これには高畑本人も「お湯が温まっていいことあります(笑)?」と思わずツッコみを入れた。高畑にとって今回が初の野木作品参加となったが、その脚本について「演じるということを置いておいても、読み物として面白い。早く次が読みたい!」と大絶賛し、「芝居の現場だということをすっかり忘れてしまうくらい楽しい」と、和気あいあいとした撮影現場の様子を明かした。
一方、野木が脚本を手掛けた映画「ラストマイル」で、父親役の火野正平さんとともに無理を強いられる下請け業者の悲哀を浮き彫りにし、話題となった宇野が本作で息吹を吹き込むのは、ちょっとだけ動物と話せる《アニマルお願い系エスパー》の半蔵。相棒の柴犬・佐助をはじめ、大好きな動物に囲まれて過ごしているが、何しろ“ちょっとだけ”の能力なので、あまり言うことを聞いてもらえない、というキャラクターだ。再びの野木作品参加となったが、「『新しいヒーローものを作る!』という思いが伝わって、僕もヒーローものが好きなのでうれしかった。再び野木さんの脚本作に参加できることを大変うれしく思いました」と本作出演の喜びを語った。
なお、次週9月30日の発表では、文太らをエスパーにした張本人、「ノナマーレ」の社長を演じるキャストが明かされるが、大泉は、そのヒントとして「イケメン俳優を挙げてください」と言われたら、やっぱりこの方の名前が挙がってくるんじゃないでしょうか。でも、キレイな顔をしているけれど、非常に愉快な男ですよ。そして、意外とツッコミ体質なんです。だから彼の前でボケたり、イジッてあげると光ります(笑)」とコメントを寄せた。
「ちょっとだけエスパー」は、10月21日より毎週火曜午後9時からテレビ朝日系24局で放送。公式YouTubeチャンネルとTVerでは、ドラマの本編映像を使用した30秒ティザー映像や、クランクインした大泉と宮﨑のインタビュー、ポスター撮影のメイキング動画を公開中。
高畑と宇野のコメント全文は以下の通り。
(C)テレビ朝日――本作に出演が決まった時のお気持ちと、台本を読まれた感想をお聞かせください
私、
大泉洋さんが大好きなんです。
宮﨑あおいさんも『
篤姫』以来久々ですし、好きな俳優さんばかりが出られるので、お話をいただいて本当にうれしかったです。
そして、ヒットメーカーでいらっしゃる野木さんの噂もかねがね伺っておりました。さすが台本が面白い! 演じるということを置いておいても「早く次が読みたい!」となる、読み物としても本当に楽しい脚本です。野木さんとご一緒するのは初めてなんですが、「すごいことに挑戦するんだな」と思いました。
――《念じるとほんのりあったかくなるレンチン系エスパー》円寂というキャラクターの印象は?
まだ言えないことも多いのですが、円寂さんにも過去に何かあったんだろうな…という片鱗を感じられると思います。芝居に関してはほぼ自分のまま、ワーキャーしながら楽しんでいる状況です。エスパーに関しては…お湯が温まっていいことあります(笑)? 「ハッ!」と念じるんですが“コンロにかけりゃいいじゃない!”というぐらいのもんです(笑)。あまり役に立たない能力ですが、それがミソだと思います。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
大泉さんのお人柄もあって、芝居の現場だということをすっかり忘れてしまうくらい(笑)、和気あいあいとしています。たこ焼きを焼いたときには「あとで食べようね」とか、本当に居心地が良くて楽しいです。
――《ジャパニーズ・ヒーロードラマ》にちなみ、高畑さんにとってヒーローといえる存在は?
昔から卓越した運動能力のある人が私にとってもヒーローでした。ジャイアント馬場さん、
長嶋茂雄さん、
力道山さん、裸足で走ったアベベ・ビキラさん。そして水泳が強かった時の400m個人自由型の古橋廣之進さんとか…古くてあまりわからないかな(笑)? あと、卓越した能力以外に、“誰かを救う”ヒーローという意味では、鉄腕アトムですね!
――もしエスパーになれるとしたら、どんな能力がほしいですか?
見たら全部のセリフを瞬時に覚えられて、パッとそのページが出てくる能力がほしいです。私、人の顔もすぐに忘れてしまうんですよ。だから見たものを脳に写真として取り込める力があったらいいですね。
――最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします
タイトルもちょっと不思議で、あまり聞いたことのないドラマになるかもしれません。最初はちょっと違和感があるかもしれませんが、絶対やみつきになります。皆さん、10月にお会いしましょう!
(C)テレビ朝日――本作に出演が決まった時のお気持ちと、台本を読まれた感想をお聞かせください
プロデューサーの貴島さんからいただいた企画書を読んだときに、大泉さん主演の“新しいヒーローものを作る!”という思いがすごく伝わってきたんです。僕もヒーローものが好きなので、うれしかったですし、久しぶりに大泉さんとご一緒出来る事が、とても楽しみでした。
そして
野木亜紀子さんが、SFヒーロードラマの脚本を書かれると聞いて、“いちファン”として只々観たいと思いましたし、再び野木さんの脚本作に参加できることを大変うれしく思いました。笑いの裏にある表裏一体の、何か、を考え続けてしまう素晴らしい脚本です。
――《アニマルお願い系エスパー》半蔵というキャラクターの印象は?
まだ言えないことばかりなのですが、僕自身動物と話せたらいいのにと思ったことがあります。岩波少年文庫の「ドリトル先生シリーズ」が好きなので、自分が演じる半蔵がちょっとだけ動物と話せるのがうれしいです。相棒の柴犬・佐助は本当に賢くて、かわいくて、おとなしくて、素晴らしいです! でも今のところは劇中と同じで…あまり僕の言うことは聞いてくれません(笑)。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
大泉さんを中心に宮﨑さん、ディーンさん、高畑さんはじめ共演者の皆さんや監督、スタッフの皆さんがとても明るく、いいチームなので、楽しい雰囲気の中で撮影が進んでいます。
――《ジャパニーズ・ヒーロードラマ》にちなみ、宇野さんにとってヒーローといえる存在は?
パッと頭に浮かぶのは、
勝新太郎さんの「
座頭市」です。特に好きなのはテレビ版の
勝新太郎さんが監督もされた「二人座頭市」という回です。
――もしエスパーになれるとしたら、どんな能力がほしいですか?
やっぱり半蔵と同じように動物と話せたらいいですね。色々聞いてみたいことが沢山あります。
――最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします
話せないことばかりですが、個人的には作品を観る時は予備知識がない状態で観ることが好きなんですが、この「ちょっとだけエスパーはまさに予備知識なく観てもらうのが理想かもしれません。想像もつかない物語が待っています。ぜひ期待していてください。