なぜ婚約者は死を選択したのか――福地桃子×寛一郎「そこにきみはいて」予告&メインビジュアル完成
2025年9月10日 08:00

福地桃子と寛一郎が主演を務めた映画「そこにきみはいて」の予告編とメインビジュアルが完成した。ふたりのモノローグにのせ、唯⼀無⼆の存在との“出会い”と“喪失”を描く、美しく詩的な映像に仕上がっている。
本作は、名づけられなかった感情、誰にも理解されない痛みを繊細かつ大胆な詩的リアリズムで描く物語。原案は、映画作家で詩人の中川龍太郎(「走れ、絶望に追いつかれない速さで」「四月の永い夢」)。中川の盟友であり、作品ごとに新たな側面を見せ続ける映画作家・竹馬靖具(「今、僕は」「蜃気楼の舟」「の方へ、流れる」)が監督・脚本を担い、静謐な映像と誠実な語り口で、誰かとともに生きることの難しさと希望を描き出した。

福地(舞台「千と千尋の神隠し」)が当て書きされたヒロインの香里役、寛一郎(「ナミビアの砂漠」)は香里と特別な絆を結ぶ健流を演じる。さらに兒玉遥、朝倉あき、筒井真理子らが共演し、原案の中川が俳優としても参加している。
海沿いの街を旅する香里と健流は、恋人というより、どこか家族のようだった。だが入籍が近付いたある日突然、健流は自ら命を絶つ。互いが1番の理解者だと信じていた香里はショックを受け、健流と出会う以前のように、他人に心を閉ざす。そんななか、香里は健流の親友だったという作家・中野慎吾(中川)を思い出し、彼のもとを訪ねる。
予告編では、⾹⾥と健流、それぞれの視点からモノローグが語られる。出会って、⼀度は「⼀緒にいよう」と誓うふたり。なぜ健流は死を選択したのか――慎吾を訪ねた⾹⾥は、健流の知らなかった⼀⾯を探そうとする。映像は、海辺で遠くを見つめ、目を潤ませる⾹⾥の表情で締めくくられている。
鮮やかなライティングに彩られたメインビジュアルは、近くに存在しながらもすれ違い、⼀緒にはいられないふたりの関係性を想起させるものとなっている。添えられているのは、「嘘でも 特別だった」(⾹⾥)、「本当のことは ⾔えなかった」(健流)という⾔葉。ふたりがともにいられない未来を⽰唆し、よりドラマチックな物語への期待を⾼める。
「そこにきみはいて」は、11月28日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。あわせて、9月12日からムビチケ(税込1600円)が発売され、スペシャルポストカードが特典として配布されることも発表された(※先着・数量限定/⼀部劇場を除く)。


(C)「そこにきみはいて」製作委員会
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