「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」首位初登場！　映画シリーズのなかで最高のオープニング成績【全米映画ランキング】

2025年7月30日 16:00

7月第4週の北米映画市場は好調で、週末3日間（7月25日～27日）の興行収入ランキングでは、マーベルの「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」（ディズニー）が、大きな原動力となりました。1960年代のデザインにインスパイアされたレトロフューチャーな世界観や、IMAXや4DXといったプレミアムフォーマット上映で、多くの観客を映画館へと誘い、魅力的な劇場体験を生み出しました。

マット・シャックマンが監督、ケビン・ファイギが製作を手がけた本作の舞台は、アース828という異次元。チームリーダーで天才科学者のリード・リチャーズ／ミスター・ファンタスティック（ペドロ・パスカル）、透明化や目に見えないエネルギーシールドを使いこなす妻のスー・ストーム／インビジブル・ウーマン（バネッサ・カービー）、リードの親友で、岩のように強固な身体と怪力をもつベン・グリム／ザ・シング（エボン・モス＝バクラック）、スーの弟で、炎を操り高速で空を駆け抜けるジョニー・ストーム／ヒューマン・トーチ（ジョセフ・クイン）ら、ヒーローチーム「ファンタスティック4」が登場します。宇宙ミッション中に超能力を得た4人は、宇宙神・ギャラクタス（声：ラルフ・イネソン）、ギャラクタスの死者・シルバーサーファー（ジュリア・ガーナー）の脅威に立ち向かいます。

週末3日間で、興収1億1800万ドルを記録。映画「ファンタスティック・フォー」シリーズの過去4作品のなかで、最高のオープニング成績となりました。

ジェームズ・ガン監督による「スーパーマン」（ワーナー・ブラザース）は2位となり、週末3日間で興収2400万ドルをあげました。累計興収は2億8900万ドルを超え、2025年に公開された作品の興収ランキングで4位に。全世界累計興収は5億ドルを突破し、強力な興行推移をたどっています。

インド映画「Saiyaara（原題）」（Yash Raj Films）は、9位に初登場。モーヒト・スーリー監督（「愛するがゆえに」）がメガホンをとりました。ミュージシャンのクリシュが、バーニーの書いた詩にインスピレーションを受け、ふたりはクリエイティブなパートナーシップを結ぶだけではなく、少しずつ愛を育んでいきます。週末3日間で興収120万ドルをあげました。

10位は、2025年のサンダンス映画祭でプレミア上映されたコメディ「Oh, Hi!（原題）」（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）。恋人になったばかりのアイリス（モリー・ゴードン）とアイザック（ローガン・ラーマン）の初めてのロマンティックな週末旅行は、アイリスがアイザックをベッドに縛り付けたことがきっかけで、思いもよらない結末へと向かっていきます。「ジェラルドのゲーム」を想起させる展開で、週末3日間で興収110万ドルを記録。「ゼロ・グラビティ」で第86回アカデミー作曲賞を受賞したスティーブン・プライスが、音楽を手がけています。