STUDIO4℃最新作「ChaO」総作画枚数は脅威の10万枚超! 貴重な原画&制作裏話を公開
2025年7月23日 17:00

STUDIO4°Cの劇場アニメ最新作「ChaO」の原画5点が公開され、監督の青木康浩とキャラクターデザイン・総作画監督の小島大和が製作の裏側を語った。

宮崎駿監督の「となりのトトロ」「魔女の宅急便」のラインプロデューサーを務めた田中栄子が主宰するクリエイティブ集団STUDIO4°Cは、ハイクオリティな映像と独特な世界観で世界中に多くのファンをもつ。オリジナルアニメーションとなる本作では、手描きアニメーションにこだわり、圧倒的な作画量と斬新な処理の背景美術で、種族と文化を超えた恋と奇跡の物語を描く。声優は、鈴鹿央士と山田杏奈が務めた。
物語の舞台は、人間と人魚が共存する未来社会。船舶をつくる会社で働くサラリーマンのステファンは、ある日突然、人魚王国の姫君・チャオに求婚され、一緒に生活することになってしまう。ともに暮らすなかでステファンは、まっすぐな愛情を向けてくるチャオに少しずつ惹かれていく。
日本公開に先駆け、フランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭2025の長編コンペティション部門、北米最大のジャンル映画祭、ファンタジア国際映画祭のコンペティション部門に選出されており、国外からも注目が集まっている。


原画には主人公・ステファンの豊かな表情や、キュートに微笑むチャオの姿などが描かれ、残されたスタッフのメモ書きからはこだわりが伝わってくる。総作画枚数10万枚超えの超緻密なアニメーションで表現される、多様な人間模様や恋の物語が大きな見どころのひとつとなっている。

青木監督は、「アドリブが多く上がってくることが多かったのですが、そういうものを楽しみに作っているところもありますし、それを殺してしまうとこの作品の味や良さというものがなくなってしまいますよね」と語り、制作現場で生まれる“アドリブ”も積極的に採用していたことを明かす。
「いっぱい描くのって大変ですからね。忙しい中で皆さん受けてくださって、それでやってきたことは無下にできなかったんです。(キャラクターデザイン・総作画監督の)小島さんの立場からすると、(素材が)いっぱいある有り難さがありつつも、画としては整えなければいけないという大変さはあったと思います(笑)」と回顧した。

一方、小島は、「STUDIO4℃だからこそ、“このくらいはいいだろう”という良い意味で自由度があったので、他の作品ではできないことをやろうと思って挑みました」と“自由さ”が大きな武器になったと話す。
「今回に関してはアナログでやりたかったので、鉛筆で描きました。『海獣の子供』を観て鉛筆の良さを感じたので、なるべく鉛筆でいきたいなと思いまして……。原画を描くときも、キャラクター表も、ティザーも全部鉛筆で。この作品には鉛筆のタッチのような、生きている感じが必要でした」とこだわりを明かした。
劇場アニメ「ChaO」は、8月15日より全国公開。
(C)2025「ChaO」製作委員会
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