「侍タイムスリッパー」、ファンの中から漫画家を選出しコミカライズが決定!【監督コメントあり】
2025年7月8日 16:00

「侍タイムスリッパー」が、コミカライズ化されることが分かった。併せてコミックを手掛けるこりす氏が描いたキービジュアルが披露された。
本作は第48回日本アカデミー賞で、インディーズ映画として初めて最優秀作品賞を受賞した時代劇コメディ。幕末の侍が雷に打たれて現代の時代劇撮影所にタイムスリップし、理解不能な状況に戸惑いながらも、時代劇の「斬られ役」として第二の人生に奮闘する姿を描く。
通常の邦画の10分の1以下の製作費、スタッフもわずかという逆境の中で制作され、公開時はたった1館のみの上映だったが、口コミで評判が広がり、全国380館の映画館で上映されるまでに拡大。興行収入10億円を超える大ヒットを記録し、動画配信サービス開始やソフトが発売され、公開から300日を過ぎたいまもなお映画館で上映中という異例の作品だ。なお、7月18日の「金曜ロードショー」で地上波初放送される。

メガホンをとったのは、普段はビデオ撮影業のかたわら農業を営む安田淳一監督。自ら映画の製作、配給を事業とする「未来映画社」を設立し、47歳の時に撮影した自主映画「拳銃と目玉焼」(14)で長編映画デビューを果たした。
自主制作ゆえ、監督自ら制作資金の調達に奔走。しかし、コロナ禍という時期もあり資金集めが難航。諦めかけた監督に、救いの手を差し伸べたのは、“時代劇の聖地”東映京都撮影所(通称:太秦撮影所)だった。映画完成時の監督の口座残高はわずか7000円で、映画が当たらなければ農業も続けられないほど崖っぷちに追い込まれていたという。
主人公の会津藩士・高坂新左衛門を演じたのは、本作で初主演を飾った俳優歴26年の山口馬木也。同役は、ハリウッド映画「ラストサムライ」にも出演した“伝説の斬られ役”、故福本清三さんからイメージを得て生み出されたという。高坂の敵役・風見恭一郎は、冨家ノリマサが務めた。

今回のコミカライズ化は、X(旧Twitter)上で「侍タイムスリッパー」のイラストを投稿していたファンに白羽の矢が立ち、安田淳一監督が直々にラブコールして実現。過去に出版経験もある漫画家こりす氏がアニメージュ(徳間書店)9月号(8月7日発売)から漫画として連載開始する。7月10日発売のアニメージュ8月号では安田監督とこりす氏の対談を掲載。そのなかでコミカライズについても語られるという。
(C)2024未来映画社
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