ハリウッド実写版「AKIRA」が白紙に ワーナーがついに断念、映画化権は講談社へ戻る
2025年6月30日 10:15

大友克洋氏の名作漫画「AKIRA」のハリウッド実写映画化に20年以上取り組んできた米ワーナー・ブラザースが、ついに映画化権を手放したことが明らかになった。米ハリウッド・レポーターが第一報を報じた。
原作漫画「AKIRA」は、1982年から講談社の「週刊ヤングマガジン」に連載。88年には大友監督による劇場版アニメも公開され、SFアニメーションの金字塔として、いまなお世界中で根強い人気を博している。
ワーナー・ブラザースは2002年に映画化権を取得し、「ブレイド」のスティーブン・ノリントンを監督に迎え、ジョン・ピーターズがプロデューサーに就任したが、ノリントン監督の「リーグ・オブ・レジェンド」不振が影響し立ち消えに。その後、レジェンダリー・ピクチャーズが共同出資として参加。レオナルド・ディカプリオとジェニファー・デイビソンがプロデューサーとして長年関与したが、開発は遅々として進まなかった。
これまでに脚本家・監督として関わったのは、ゲイリー・ウィッタ、マーク・ファーガス、ホーク・オストビー、スティーブ・クローブス、アレン&アルバート・ヒューズ兄弟、ジャウマ・コレット=セラら、そうそうたる面々。トミー・リー・エドワーズやクリス・ウェストンらによるコンセプトアートも描かれたが、実現には至らなかった。
高額な製作費をはじめ、舞台をネオ東京からニューマンハッタンに変更するというアイデアが物議をかもしたほか、登場人物たちを白人俳優が演じることに対するバッシングなど企画開発は難航を極めていた。そして、2012年にはバンクーバーの製作拠点が閉鎖され、一度プロジェクトが白紙に戻された。この時点で主演はギャレット・ヘドランド、共演者にはクリステン・スチュワート、ヘレナ・ボナム=カーター、渡辺謙らの名前が挙がっていた。
2017年には「マイティ・ソー」シリーズで知られるタイカ・ワイティティが脚本・監督として参加。オール日本人キャストが想定され期待が高まっていたものの、ワイティティ監督が多忙を極め、スケジュールはどんどん後ろ倒しに。最終的にはワイティティ監督が参加を断念し、プロジェクトはそのまま凍結された。
ハリウッド・レポーターによれば、映画化権は講談社へ戻されるという。現在、複数のプロデューサーたちがプロジェクトに名乗りを上げ、スタジオや配信プラットフォームへの提案準備が進められているという。
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