田中圭、“プライベート”で通うジムで三谷幸喜に出演直訴 匂わせ発言には小池栄子「お前が悪いぞ」
2025年6月18日 19:15

三谷幸喜がオリジナル脚本を手掛け、自ら監督を務める“完全ワンシーンワンカットドラマ”シリーズ第3弾「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」の完成報告会見が6月18日、東京・江東区のWOWOW Labで行われ、三谷監督をはじめ、主演の田中圭、共演する小池栄子と宮澤エマが出席した。

一度もカメラを止めずに全編を撮影する完全ワンシーンワンカットの三谷ドラマ。山を舞台にした第1弾「short cut」(2011)、大規模な群衆コメディとなった第2弾「大空港2013」(13)に続く第3弾は“海”を舞台に、太宰治を敬愛する主人公が、時代を超えて、太宰の心中を止めようと奮闘するタイムスリップコメディだ。太宰の同郷・青森県出身の松山ケンイチが、太宰を演じる。
主人公・小室健作を演じるのは、三谷作品初主演となる田中。映画「記憶にございません!」(19)以来、6年ぶりの三谷組で、もともと本シリーズの大ファンだったことから、三谷に熱いラブコールを送っていたという。「三谷さんと“プライベート”で会う特定の場所がありまして。そこで『もし次があるなら、ぜひ参加させてください』と話していた」と振り返った。

田中の思わせぶりな“匂わせ”発言に対し、三谷監督は「それ(会う場所)は言わない方がいいの?」とツッコミ。慌てた田中が「ただのジムです。ジム、ジム!」と説明すると、小池は「健康的じゃないか! だとしたら、お前が悪いぞ」と大笑い。この瞬間、報道陣のシャッター音が一斉になり、小池は「カシャカシャが早くなってるから(笑)」と場を和ませた。
約100分間出ずっぱりで、膨大なセリフと一度もカメラが止まらないという“NG”が許されない緊張感で撮影に挑んだ田中。「もっと計算し尽くしたイメージだったが、実際は行き当たりばったりで、勢いで進んでいた」と撮影を振り返り、「プレッシャーはあったが、面白いエンターテインメントとして楽しい作品ができた。見てくださる皆さんには、ワンシーンワンカットなのを忘れて、のめり込んで見てもらえれば」とアピールした。

三谷が脚本を手掛けたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条政子役を好演した小池は、太宰に惚れ込んでいる恋人・矢部トミ子役で出演。「昭和初期にはないもの、例えば、救急車のサイレンが鳴らないでほしいとか、心配していた」と、本作ならではの舞台裏を告白。「カット割りしていないこその温度感があって、皆さんにも伝わると思う」と魅力を語り、「本来お芝居ってこうなのかなって、初心に帰れたし、中毒性がある。もう一度やりたい」と、ワンシーンワンカットの撮影にすっかりハマった様子だ。
宮澤が演じるのは、健作の妻・小室美代子。「記憶にございません!」「スオミの話をしよう」にも出演し、いまや三谷作品の常連となっており、「三谷さんのワンシーンワンカットのシリーズには、(三谷が)信頼している俳優さんが参加している印象があるので、今回はとても光栄」と笑顔。ただ、撮影中は、三谷による“思いつき”で人物像や演技が変わったといい「現場に行ってみないとわからないことが多い。稽古からでは、まったくの別人になっていて、結構大変だった(笑)」と注文が飛んだ。

三谷監督は「ようやくやりたいことが実現した。前の作品に出てくださった俳優さんには申し訳ないけど(笑)」と、第3弾にして確かな手応え。撮影は「1日に1回しかできず、6日間で6テイク撮った」と明かし、「でも葛藤があって、見てくださる皆さんに、ワンシーンワンカットだと気づかれないことが成功。見終わってから『大変だな』『すごいな』と思ってもらえれば」と話していた。
「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」は、6月29日午後10時からWOWOWで放送・配信。
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