フランスの映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランのドキュメンタリー、 9月19日公開
2025年6月6日 09:00

フランスの映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランについてのドキュメンタリー「ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家」が、9月19日から公開される。
2019年1月26日に逝去した、フランスが生んだ偉大なジャズ・ミュージシャンであり、唯一無二の作曲家、ミシェル・ルグラン。本作は偉大な音楽家の軌跡を辿りながら、2018年12月にフィルハーモニー・ド・パリで行われた“人生最後の公演”に臨む姿に迫る音楽ドキュメンタリーだ。
ルグランは75年に及ぶ音楽人生の中で、特にジャック・ドゥミ監督とのコンビで名作を生み出し、「シェルブールの雨傘」(64)、「ロシュフォールの恋人たち」(67)などで知られる。3度のアカデミー賞受賞に輝き、これまで手掛けた映画は200作以上。マイルル・デイビス、シャルル・アズナブール、バーブラ・ストライサンドなど伝説的なアーティストと共演を重ね、今世紀最も評価された音楽家のひとり。「シェルブールの雨傘」は、全てのセリフを音楽で展開させるという画期的な手法で世界を驚嘆させ、後にデイミアン・チャゼルが「ラ・ラ・ランド」(16)のモデルにしたことでも有名だ。

映画は、ルグランの晩年の姿に密着すると共に、スティングをはじめ、ナナ・ムスクーリ、クロード・ルルーシュ、ノーマン・ジュイソンなど、45名以上の音楽家や映画監督、ルグランの家族たちのインタビューを交え、練習において自他共に一切の妥協を許さない厳格な姿勢、数々の栄光の裏に隠された挫折と苦悩など、これまで知ることのなかったルグランの素顔を余すことなく映し出す。
さらに、ジャック・ドゥミの「シェルブールの雨傘」、「ロシュフォールの恋人たち」、ジャン=リュック・ゴダールの「女と男のいる舗道」(62)、アニエス・バルダの「5時から7時までのクレオ」(62)、ノーマン・ジュイソンの「華麗なる賭け」(68)、クロード・ルルーシュの「レ・ミゼラブル」(95)、バーブラ・ストライサンドの「愛のイエントル」(83)など、ルグランが携わった30作以上の名場面が登場。16ミリカメラで撮影された若き日のルグランの秘蔵映像・音声録音など個人的アーカイブも盛りだくさん。

日本映画「ベルサイユのばら」(79)、「火の鳥」(78)の音楽(「火の鳥」はメインテーマのみ)も手掛け、死の直前まで日本でのブルーノート公演に情熱を燃やすなど、長年にわたる親日家としても知られ、その生き様は、私たちに心揺さぶる感動と生きる指針を与えてくれる。
9月19日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。6月6日からムビチケオンラインが発売。
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