西島秀俊×グイ・ルンメイ共演のサスペンス「ディア・ストレンジャー」違和感と緊張感に満ちた特報完成
2025年6月5日 07:00
西島秀俊とグイ・ルンメイが夫婦役で初共演したヒューマンサスペンス映画「Dear Stranger ディア・ストレンジャー」の違和感と緊張感に満ちた特報が完成した。
日本、台湾、アメリカの合作となる本作は、崩壊していく家族の姿を描いたヒューマンサスペンス。トランプ再選後のニューヨークで暮らすアジア人の夫婦が、息子の誘拐事件をきっかけに、夫婦が抱えていた秘密が浮き彫りとなっていく。事件を発端に破綻していく家族を通して、NYという大都会の片隅で生きる上での、見えない人種の壁、孤独、人と人が分かり合うことの困難さなど、全世界に向けて各々の文化圏の人々に届くテーマを描く。
主演を務めるのは、第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」やA24が製作したApple TV＋「サニー」などで国際的な活躍の場を広げている西島。妻役に第64回ベルリン国際映画祭で金熊賞に輝いた「薄氷の殺人」、「鵞鳥湖の夜」などに出演し、台湾を代表する国民的女優グイが扮する。メガホンをとるのは、日本映画界で熱狂的なファンを獲得し独自の道を行く映画作家・真利子哲也。
特報は消えた息子を探しながらも、すれ違い葛藤する賢治とジェーンの元に、故障した車の耳障りな雑音や暗闇に響く銃声など、数々のノイズが絶え間なく畳みかけられている。そして、夫婦が営む店に押しかけてくる強盗、“BLANK（空白）”と落書きされた車、人形と踊り、その手を口に含むなど謎の行動をとる妻の姿など、不穏な要素が不協和音のように重なる。「Who is it?」という賢治の問いかけの先にいるのは一体何者なのか？ すれ違い崩壊していく夫婦の姿を、息が詰まるような緊張感で描いた胸騒ぎを覚える映像に仕上がっている。果たして夫婦が抱える秘密とは―。
「Dear Stranger ディア・ストレンジャー」は、9月、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
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