Netflix版「大草原の小さな家」、多様性重視の新キャスト6人が決定
2025年5月29日 11:00

日本でも親しまれてきた名作ドラマ「大草原の小さな家」のNetflixリブート版に、新たに6人のキャストが加わることが米Deadlineで報じられた。医療ドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」で注目を集めたジョッコ・シムズをはじめ、実力派俳優陣が参加。特に注目すべきは、オセージ族の家族4人という新設キャラクターで、現代的視点からの西部開拓時代を描く意欲的な取り組みとなる。
オリジナル版「大草原の小さな家」は1975年から1982年まで放送され、ローラ・インガルス・ワイルダーの半自伝的小説を原作とする家族ドラマとして世界中で愛された。日本でもNHK総合で毎週土曜午後6時に放送され、家族揃って楽しめる番組として多くの視聴者に親しまれた。現在もNHK BS4Kで4Kリマスター版が放送されており、その普遍的な魅力は色褪せることがない。
新キャストの中核を担うシムズは、ジョージ・タン医師役で出演する。シムズは「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」でフロイド・レイノルズ医師を5シーズンにわたって演じ、「猿の惑星 新世紀(ライジング)」や「ザ・ラストシップ」など話題作への出演でも知られる実力派だ。
一方、ウォーレン・クリスティは南北戦争退役軍人のジョン・エドワーズ役を担当する。「魅力的で謎めいた男性で、郡内のすべての独身女性、そして一部の既婚女性の視線を集める人物」という設定で、オリジナル版でビクター・フレンチが演じたアイゼア・エドワーズの新解釈となる。クリスティは「ベビーシッター」「再生の地」「アポロ18」「ALPHAS アルファズ」など多彩な作品に出演してきた。
今回の発表で最も注目すべきは、新たに創作されたオセージ族の家族4人だ。ミーグワン・フェアブラザー演じるミッチェルは、カンザス州で成功を収めた心優しい農夫として「郡内で最も印象的な農場を築いた」人物。スコットランド系とオジブワ系の血を引くフェアブラザー自身の出自も、役作りに深みを与えそうだ。
彼の妻ホワイト・サン役のアリッサ・ワパナターク(ビッグストーン・クリー・ファーストネーション出身)は、「意見をはっきり言う美しい女性で、鋭いユーモアのセンスを持つ。時として夫よりも世界を皮肉な目で見る」キャラクター。ワパナタークはディズニーの「ピーター・パン&ウェンディ」でタイガーリリー役を演じた経験を持つ。
夫妻の娘グッド・イーグル役のレン・ジャワニム・ゴッツ(連邦政府認定ソコアゴン・チッペワ族出身)は、「非常に想像力豊かで、家族の中では語り部として知られる」人物として描かれる。Marvelドラマ「エコー」で若いボニー役を演じた実績もある。ザンダー・コールはホワイト・サンの弟リトル・プーマ役で準レギュラー出演。「心は優しいが頑固で、世界での自分の居場所を見つけようとしている。姉を愛しているが、彼女をからかうのも大好き」というキャラクターで、オセージ・ネーション出身のコール自身の文化的背景が配役に反映されている。
ショーランナーのレベッカ・ソネンシャインは今回のリブート版について「希望に満ちた家族ドラマであり、壮大なサバイバル物語であり、アメリカ西部の起源譚でもある」と説明している。オリジナル版が制作された1970年代とは異なり、ネイティブアメリカンとの関係性を丁寧に描くことで、より包括的で現実的な西部開拓時代の姿を提示する狙いがある。
新キャストは、既に発表されているインガルス家のキャストと共演する。ローラ・インガルス役のアリス・ハルシー、父チャールズ役のルーク・ブレイシー(「エルヴィス」「ハクソー・リッジ」「X-ミッション」出演)、母キャロライン役のクロスビー・フィッツジェラルド、姉メアリー・インガルス役のスカイウォーカー・ヒューズらとの化学反応に期待が集まる。
製作はCBSスタジオとAnonymous Content Studioが手がけ、撮影は6月からカナダのウィニペグで開始される予定だ。

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