「デアデビル ボーン・アゲイン」シーズン1、ネタバレ全話振り返り 【高評価&シーズン2制作決定】
2025年4月27日 11:00

マーベル・スタジオのドラマシリーズ「デアデビル ボーン・アゲイン」が、ディズニープラスで独占配信中だ。本作は、昼は盲目の弁護士、夜はデアデビルとして巨悪と戦うマット・マードック(チャーリー・コックス)の活躍を描く「Marvel デアデビル」シリーズの正統続編。アメリカでは、配信開始から5日間で750万回の視聴を記録し、同配信サービスにおける2025年最大のヒット作品となったと報じられている。視聴者と批評家、双方から絶大な支持を獲得しているのだ。
シーズン1の最終話(第9話)もこのほど配信され、その衝撃的な結末がファンの心を震わせている。この記事では、大反響を巻き起こした「デアデビル ボーン・アゲイン」シーズン1のあらすじを、ネタバレありで振り返り。作中で言及される事象について、より深く知ることができる関連作品もあわせて案内していく。
※この記事には、「デアデビル ボーン・アゲイン」のネタバレとなりうる箇所があります。未見の方は、十分にご注意ください。


ファン待望の新章は、衝撃的な幕開けだった。開始早々、デアデビル/マット・マードックの弁護士事務所仲間で、大学時代からの親友であるフォギー(エルデン・ヘンソン)が、ベンジャミン・ポインデクスター(ウィルソン・ベセル)によって銃殺されたのだ。耐え難い悲劇をきっかけに、同じ事務所で働く仲間のカレン(デボラ・アン・ウォール)はサンフランシスコに去り、音信不通に。それから1年後――マットの新たな戦いの物語が幕を開けることになった。
時を同じくして、心身ともに深いダメージを受け、行方をくらませていた裏社会の犯罪王・キングピン/ウィルソン・フィスク(ビンセント・ドノフリオ)が数カ月ぶりに姿を現し、ニューヨーク市長のリコール選挙に出馬。莫大な資金力と緻密な戦略で、まんまと当選を果たす。その直前には、マットとフィスクが因縁の再会。カフェで面と向かって、互いに「ニューヨークの状況を改善させる」と決意を語り合っているが、当然ながらその方法は大きく異なる。また、フィスクは「約束は守っている」とし、フォギー殺しへの関与を否定している。

「Marvel デアデビル」シーズン3

まず冒頭で、ホワイト・タイガー/ヘクター・アヤラ役で出演し、本作撮影後の23年12月24日にガンでこの世を去ったカマール・デ・ロス・レイスさんへの追悼が捧げられている。レイスさんが演じるヘクターは、地下鉄のホームで、ふたりの男に絡まれる青年を救助しようとするが、そのうちのひとりが、弾みで電車にひかれて死亡。実はこのふたりは、ニューヨーク市警だった。生き残ったもうひとりの警察官の証言で、ヘクターは警官殺しの濡れ衣を着せられる。
圧倒的に不利なヘクターの弁護を担当することになったマットは、彼の無実を確信するが、同時に“ある秘密”を隠していることを、彼の早まる鼓動で察知。いまや新たな相棒となった元警察官・チェリー(クラーク・ジョンソン)の心強い調査によって、ヘクターが自警ヒーローのホワイト・タイガーであること、そしてヘクターが救おうとした青年が警察の情報屋だったことが判明。一方、フィクスはネットメディア「BBレポート」を運営するBB・ユーリック(ジェニア・ウォルトン)を利用しようと、接触を図る。


第2話のエンディングで、悪徳警官のパウエル巡査(ハミッシュ・アラン=ヘッドリー)らが、証人である情報屋の青年、ニッキー・トーレス(ニック・ジョーダン)を殺そうとした際に反撃し、“デビル”の一面を覚醒させたかに見えたマット。拳に負った傷が痛々しい。結果的にニッキーは命拾いし、後日、ヘクター裁判で証言を行うことに。過去の犯罪で実刑を免れる引き換えに、警察の情報屋になったことは認めたものの、事件当日は「家にいた」と偽証。マットの弁護プランは崩壊してしまう。
本エピソードは、マットがいかに有能な弁護士であるかを、改めて示す内容でもあった。ニッキーの偽証で追い詰められたマットは、ヘクターが、マスクをかぶった自警ヒーローのホワイト・タイガーであると暴露するのだ。この事実を糸口に、事件当夜、素顔だったヘクターがそれでも「正しいことをすべき」だと、悪徳警官と格闘した正当性を主張。陪審員たちは、ヘクター無罪の結論を下した。ヘクターは、再びホワイト・タイガーとして夜の街に繰り出すが、何者かに頭部を撃ち抜かれ、葬り去られる。マットが勝ち取った正義は再び、悲劇によって無に帰した。


意識を失った人間を、地下鉄のアジトに運ぶ謎の人物。白いマスクにニット帽をかぶり、目の部分からは血の涙が滴り落ちる――正体は、殺した人間の血液でアートを描く猟奇的なヴィラン、ミューズだ。その素顔は後に明らかになるが、実は「デアデビル ボーン・アゲイン」第1話~第3話のどこかに、すでにチラッと登場している。フィスクは市長として、埠頭の再開発に動き出すが、行政ならではの煩雑さに頭を悩ませている。
一方、ヘクター殺害について調べるマットは、現場付近でパニッシャーのロゴが刻印された薬きょうを発見。これを手がかりにパニッシャー/フランク・キャッスル(ジョン・バーンサル)と約6年ぶりに再会する。現在もニューヨークで、過激な自警活動に勤しんでいたフランクだが、ヘクター殺害とは無関係。しかし、マットの言動から復讐心を察知したフランクは、デアデビルとしての活動を焚きつけるのだった。
親友の死という悲劇を機に、自警活動を封印していたマットだが、実際はマスクを5つ隠し持っていることが判明。法の無力さを痛感する時期とも重なり、マットは“一線”を超える準備に乗り出す。

「Marvel デアデビル」シーズン1

聖パトリックデー。マットは弁護士事務所への融資を相談するため、ニューヨーク相互銀行を訪れる。劇中では、たびたび話題にあがるが、事務所は資金難に陥っている。窓口で担当にあたったのが、支店長補佐のユスフ・カーン(モハン・カプール)。人当たりが良く、娘を溺愛していることが、会話からも伺える。
しかし、弁護士の重要性を説くマットの熱弁も空しく、融資は断られる。一度は銀行をあとにするマットだが、持ち前の超人的な聴力を発揮し、銀行に強盗が押し入ったことを察知。銀行に舞い戻ると、ユスフを含めた人質を救うため、自分もわざと人質となり、チャンスをうかがう。
銀行強盗は、フィスク傘下にある複数の犯罪組織によるいざこざに端を発していた。交渉劇が行き詰まるなか、マット&ユスフの即席コンビの活躍によって、事件は解決。ユーモアを交えながらも途中、マットが強盗から赤マスクを奪ってかぶったり、路地裏で強盗のひとりに壮絶な攻撃を加えたりと、デアデビル復活の布石を打つエピソードにもなっている。


さまざまな苦難を経たマットが、徐々にデアデビルに回帰し始めるのと同じく、フィクスもまた市長という立場だからこそ、本来手にしていた権力が失われつつあるジレンマに陥っている。スーツのサイズも小さくなり、再び“キングピン化”が加速しているようにも見える。ミューズによる連続殺人の被害者が60人を超えるという、無視できない現実も“口実”となり、フィスクは、有能だが不遇を味わう刑事たちを招集し、特殊な権限を有する特別部隊を結成。自警団の制圧を目的に、“過剰な力”の行使を始める。
一方、殺されたヘクターの姪・アンジェラ(カミラ・ロドリゲス)が、ミューズに拉致される。生前「人が消えている」と調査を進めていたヘクター、その遺志を引き継ぎ、危険を顧みず、事件が多発する61番線に足を踏み入れたアンジェラ。そんなふたりに対し、具体的には何もできなかった後悔を抱えるマットは、ついにデアデビルとして復活することを決意。間一髪、アンジェラを救出するが、激闘を繰り広げたミューズは取り逃がす。


ミューズを止めるために、デアデビルとしての活動を再開したマット。フィスクが語った「必ず報いを受ける」という言葉が頭をよぎる。一方、チェリーは、第5話で銀行強盗との交渉で活躍したキム刑事とともに、ミューズのアジトである61番線を調査。そこで発見した特殊なキャンバス生地から、バスティアン・クーパー(ハンター・ドゥーハン)がミューズの正体だと断定。マットと、フィスクが結成した特別部隊もその事実にたどり着き、一気にミューズ包囲網が狭まった。

一方、クーパー/ミューズは、マットの恋人でセラピストのヘザー(マルガリータ・レビエバ)の診察室を訪れ、自分の正体を明かすと、ヘザーに襲いかある。間一髪、マットも診察室に到着し、ミューズと激しく格闘するが、混乱のなか、ヘザーがミューズを射殺するという結末に。フィスク主導で、ミューズを倒した手柄は特別部隊のものとなったが、「BBレポート」は現場にデアデビルがいたという目撃証言を報じた。自身も大けがを負い、入院中のヘザーは、襲撃時にデアデビルが自分の名前を呼んだことに、深い疑念を抱いていた……。

被害者でありながら、結果的にミューズの命を奪ったことに罪悪感を抱き、ヘザーは退院後も取り乱した様子。暴力の連鎖に巻き込まれ、マスクで素顔を隠すデアデビルにも批判的な立場をとるようになる。そんなヘザーのもとに、港湾開発を推し進めるフィスク主催の舞踏会の招待状が届いた。ヘザーがフィスク夫妻のカウンセリングを担当していることは、過去のエピソードでも描かれているが、守秘義務を理由に、マットに告げることはなかった。マットは、ヘザーとフィスク夫妻の間に、想像以上の深いつながりがあることを察し、動揺を隠せない。
一方、第1話でフォギーら10人以上の命を奪い終身刑となったポインデクスターは、医務室に連れられて来た隙を狙い、“折れた歯”や手術用メスといった身の回りのものを駆使し、脱獄に成功。舞踏会に侵入する。同じく舞踏会にやって来たマットは、フォギー殺しをポインデクスターに依頼したのが、フィスクの妻・ヴァネッサ(
アイェレット・ゾラー)だと確信し、問い詰める。ところが、フィスクを狙ったポインデクスターの銃弾に気づいたマットは、フィスクの前に立ちはだかり、銃弾を浴びる。


冒頭、1年前の回想シーンで、ヴァネッサがポインデクスターにフォギー殺しを依頼したことが明らかに。フィスクは、自分の身代わりに銃撃されたマットがいまも生きていると知ると、刺客を送り込むが、間一髪マットは入院中の病室から脱出。ようやくたどり着いた自宅では、パニッシャー/フランク・キャッスルが待ち構えており、「電話でお前を助けるように言われた」と告げる。時を同じくして、マットの自宅に特別部隊が突入し、デアデビル&パニッシャーの共闘で、激しいバトルが繰り広げられた。
フランクにマットの援護を頼んだのは、かつての事務所仲間で元恋人のカレンだった。フォギー殺害の真相を調査するマットとカレンは、フィスクが開発を進めるレッド・フックが州の管轄外で、どんな犯罪も罪に問えない自由港だと突き止める。1855年に定められた「レッド・フック宣言」がその根拠であり、フィスクは“愛するニューヨーク”をキャンブルや密輸が合法になる都市国家にしようと企んでいたのだ。この事実に近づいたフォギーは、口封じのため、殺されたのだった。

フィスクの暴走は加速し、交通網の封鎖と電力の寸断を強行。市民生活の混乱に乗じて、自身が率いる特別部隊に、さらなる違法な権限を与え、ニューヨークに解き放った。意に沿わない人物を排除し、その最たる存在であるガロ市警本部長(マイケル・ガストン)を自らの手で殺害。キングピンの完全復活という悪夢に対峙し、ニューヨークを取り戻すため、マット/デアデビルは“部隊”の結成を宣言するのだった。

第9話のエンドロールで「Daredevil Will Return in Season 2」と宣言した通り、「デアデビル ボーン・アゲイン」はシーズン2の制作に突入。監督は前シーズンを手がけたジャスティン・ベンソンとアーロン・ムーアヘッドが続投し、現在、ニューヨークで撮影の真っ只中だ。先日には、ショーランナーのダリオ・スカルダペネがInstagramで「シーズン2は2026年3月配信」と投稿し、ファンの反響は早くも熱を帯びている。
シーズン2は、全8エピソードで構成される予定。主要キャストはもちろん、「スクービー・ドゥー」「スクリーム」シリーズで知られるマシュー・リラードと、「シックス・フィート・アンダー」での演技が高評価を得たリリ・テイラーといった新キャストも登場。テイラーに関しては、フィスクの政敵となる政治家の役を演じるとみられる。

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