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吉沢亮×李相日監督「国宝」中村鴈治郎が歌舞伎指導担当 歌舞伎役者の吾妻千五郎役で出演も

2025年3月11日 05:00

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歌舞伎指導&出演を果たしている中村鴈治郎(4代目)
歌舞伎指導&出演を果たしている中村鴈治郎(4代目)
C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

吉沢亮が主演を務め、李相日が監督を務めた映画「国宝」に中村鴈治郎(4代目)が出演し、同作の歌舞伎指導を行っていることがわかった。

人気作家・吉田修一氏の最高傑作と呼び声の高い「国宝」は、吉田氏自身が3年間にわたり歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた渾身の作品。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年を描く。吉沢のほか、横浜流星渡辺謙高畑充希寺島しのぶ田中泯森七菜見上愛永瀬正敏宮澤エマ黒川想矢越山敬達三浦貴大嶋田久作らが共演している。

中村鴈治郎(4代目)は、人間国宝・四代目坂田藤十郎を父に持ち、1967年歌舞伎座にて「紅梅曾我」の一萬丸で中村智太郎を名乗り初舞台。「廓文章 吉田屋」の藤屋伊左衛門、「恋飛脚大和往来 封印切」の亀屋忠兵衛を当たり役とし、2015年に4代目中村鴈治郎を襲名、2019年には紫綬褒章を授与された。原作者・吉田修一氏が「国宝」を執筆するにあたり血肉とした3年間の黒衣経験も、中村鴈治郎(4代目)の元で培われたものだった。

画像2

さらに、森七菜演じる彰子の父親で、歌舞伎役者・吾妻千五郎役として自らも出演。スキャンダルで騒がれた喜久雄に同情して優しくアドバイスをするが、娘・彰子が喜久雄に恋心を抱いていることを知り、娘を使って成り上がろうとする喜久雄に対して厳しくあたる、名門・富士見屋の当主を演じる。映画出演は、19年公開の「ねことじいちゃん」(監督:岩合光昭)以来となる。

国宝」は、6月6日から公開。コメントは、以下の通り。

【中村鴈治郎】
普段は優しい李監督ですが、撮影現場ではより良い作品を目指す方なので、とても厳しかったです。映画は舞台と違い、同じシーンを何度も撮るのでクタクタになると思います。ラッシュ版で吉沢亮さんを始め、彼らの歌舞伎のシーンを観た時に、その時の現場の状況を思い出し、とても感動しました。
この映画を通して、歌舞伎を知らない方には、歌舞伎ってこういうものなのかと感じてほしいですし、歌舞伎を観たことのある方には違和感なく、作り事でもなく、自然に観ていただければ一番いいな、と思っています。そして、この作品をご覧になった方々が歌舞伎に興味を持っていただければ、こんなに嬉しいことはないです。
吉沢亮さん、横浜流星さん、黒川想矢くん、越山敬達くん、田中泯さん、渡辺謙さんには本当によくやっていただいたと思っています。今は観客の皆さんに受け入れてほしいなと切に願っています。

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