ラミ・マレック主演の復讐劇「アマチュア」　日本版声優に中井和哉、玄田哲章、坂本真綾、恒松あゆみ

本作は、“スパイ史上最も地味なエージェント”によるド派手な復讐劇。その主人公は、内気な性格の愛妻家で、CIA本部でサイバー捜査官として働く“デスクワーカー”のチャーリー・ヘラーだ。ジェームズ・ボンド、イーサン・ハント、ジェイソン・ボーンといったスパイ映画の“派手な主人公”のようなタフな特殊任務の経験はもちろん、暗殺経験も戦闘能力も皆無。しかし、ある日、ロンドンのテロ事件で妻が殺され、彼の平穏で幸せな人生は激変する。

中井は「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」「オッペンハイマー」でも、マレックの吹き替えを担当しており、本作については「ラミ・マレックって何者なんでしょう？　何度か彼の吹き替えを担当させていただきましたが、今回は纏っているオーラが全く違います」と、新たなキャラクター像を更新するその姿に驚きを隠せないようだ。

チャーリーには「妻との穏やかな日々を大切にしている地味な男にしか見えません。大胆な言動をすると心配になります」と寄り添いつつ、“アマチュア”スパイが、分析官ならではの頭脳戦で復讐劇を繰り広げる展開に、「復讐というミッションがあまりにも似つかわしくなくて、でも、強い思いと明晰な頭脳が魅力的で。また、新たなラミ・マレックをぜひ楽しんでいただきたいと思います」と、期待を寄せた。

そんな主人公の志願を受けて、特殊スパイとして訓練するCIAの教官・ヘンダーソン（ローレンス・フィッシュバーン）役を担うのが、「マトリックス」シリーズ、「トランスフォーマー ONE」など数多くの作品で、フィッシュバーンの声を担当してきた“ベテラン”声優の玄田だ。

玄田は、本作が「“スパイアクション・サスペンス”なんですが、設定が実に新しいというか、変わっているというか、CIAの分析官で、そもそもスパイじゃない男の復讐物語」だといい、「その地味～な男チャーリーを特殊スパイに鍛えあげるのが私の役ヘンダーソンです。数カ国を舞台に予測不能なアクションが繰り広げられるスケールの大きな作品ですので、ぜひ劇場で興奮して下さい！　そして、何も起こらない日常こそがベストであるということを」と、スパイ映画として新しい体験ができることを伝えた。

「鬼滅の刃」の珠世役、「スター・ウォーズ」シリーズのパドメ役でも知られる坂本は、チャーリーの最愛の妻で、国際テロ組織によって突然命を奪われるサラ・ヘラー（レイチェル・ブロズナハン）役を務める。役について、「サラの表情はチャーリーのすべてを包み込むような慈愛に満ちていて、ふたりの間に流れる平和な空気が心地よくて、本当に素敵な夫婦関係なんだなと思いました」と語り、「そんな穏やかな日常をある日突然、理不尽に奪われることがあるという恐怖と、そのとき自分ならどんな風に受け止めるかを想像したりもしました。個人的には、ラミ・マレックの独特の存在感に魅入ってしまって、物語の最初から最後まで緊張と興奮で目が離せなかったです」と、緊張感が張り詰める物語の魅力を明かした。

そして、「機動戦士ガンダム00」シリーズのマリナ・イスマイール役や「エターナルズ」のセルシ役で知られ、チャーリーの復讐を手伝う謎に包まれた情報提供者・インクワライン（カトリーナ・バルフ）役に決定した恒松は、「はじめは掴みどころがなく、淡々としたキャラクターだと思っていました。でも、その心の内には、深い悲しみを抱えていました。彼女は自身とチャーリーを重ねていたのだと思います。当たり前の日常が突如奪われる恐怖。張り詰めた緊迫感。まったく予想できない展開。気が付くと息をするのを忘れてしまうほど、のめりこんで物語を追っていました。これまでにない新たなスパイ映画を、ぜひ劇場で」と、アピールした。

中井、玄田、坂本、恒松の4人に加えて、チャーリーの同僚でCIA諜報員のザ・ベア役に咲野俊介、CIA本部の幹部でテロの真相をひた隠しにするムーア役に楠見尚己、CIA長官・オブライエン役に山像かおり、チャーリーの動きを追うCIA職員・ケイレブ役に竹田雅則、サラを殺害したテロリスト集団のトップ、シラー役に村治学、テロリストのエリッシュ役、ブラジッチ役、フランク役にそれぞれ森宮隆、前堂友昭、木村香央里、チャーリーを追うCIA・パーク役に伊瀬茉莉也、チャーリーの動向の手がかりを見つけるCIA職員役に石毛翔弥が起用されている。

「アマチュア」は、4月11日に日米同時公開。