苦しくとも、なぜ生きる――歴史アニメ映画「親鸞 人生の目的」2月公開 杉良太郎が声優初挑戦、櫻井孝宏や中博史らが共演
2024年9月4日 04:00
2冊のベストセラー書籍「歎異抄をひらく」(66万部)と「人生の目的」(18万部)を原作としたアニメ映画「親鸞 人生の目的」が、2025年2月に公開される。杉良太郎が主人公「親鸞」役で、80歳にして初めて声優に挑む。このほど、ポスタービジュアル、メイキング写真、キャストからのコメントが披露された。
知識人・文豪がこぞって注目する親鸞の人間味あふれる苦悩と葛藤を描く壮大な歴史エンターテインメントで、シリーズ100万部を突破した書籍「なぜ生きる」を基に制作された劇場版アニメ映画「なぜ生きる 蓮如上人と吉崎炎上」。2016年5月に全国公開されるや、動員15万人を記録する大ヒットを記録。続く第2弾として制作された「歎異抄をひらく」は2019年5月に全国公開され、連続上映38週を記録する大ヒットとなった。
第3弾となる本作は、2冊のベストセラー書籍「歎異抄をひらく」と「人生の目的」を基に、夏目漱石や司馬遼太郎ら知識人が関心を寄せた親鸞の青年時代を中心にその生涯を描く。今から約850年前の平安末期から鎌倉時代の激動の時代を舞台に、人間としての親鸞の苦悩と葛藤に焦点を当て、「人はやがて死ぬのになぜ生きるのか」「人は何のために生きるのか」「幸せとは何か」という普遍的なテーマを深く探求する。
主人公「親鸞聖人」の声を演じるのは、声優初挑戦となる杉良太郎。共演は、アニメ「鬼滅の刃」の冨岡義勇役や「呪術廻戦」の夏油傑役などで人気を誇る櫻井孝宏や、アニメ「ONE PIECE」のモンキー・D・ガープ役や「ダンジョン飯」のセンシ役など、ベテラン声優の中博史ら豪華声優陣が参加。櫻井は親鸞聖人の青年期を、中は浄土宗の開祖・法然上人を演じる。
60年の芸能活動の中で、そして80歳にして声優初挑戦の杉は、「80歳になった私が、80代の親鸞聖人の声を演じることに不思議な縁を感じました」と本作のオファーについて語り、「アフレコは初めてで、自分の引き出しにはない仕事でしたので、いつもにもなく不安に思っていました」と不安がる様子を見せつつも、収録は見事に一発OKの連続で、収録予定時間を大幅に短縮するほど。「人生の道標を、分かりやすくアニメで見せてくれます。納得するまで何度も観てもらって、皆さんにとっての“人生の一作”となったら嬉しいです」と、本作の完成に大きな期待を寄せた。
僧侶の結婚は戒律で固く禁じられていた時代に、周囲の猛反発に合いながらも公然と玉日姫との結婚を断行した親鸞。本作は、 “人間・親鸞”の姿から、なぜ茨の道を乗り越えることができたのか、その答えを示すとともに、エンターテインメントとしても心に響く作品となっている。混迷を深める不安定な時代に、親鸞が苦悩のすえ辿りついた、「人生の目的」とは。現代を生きる私たちにとっても、重要な示唆を与えてくれる1作となっている。
◆杉良太郎
今回のオファーを頂いて、偶然に収録時期が少し遅れ、ちょうど80歳になった私が、80代の親鸞聖人の声を演じることに不思議な縁を感じました。親鸞聖人ですから、どういう方だったのか想像できませんし、人間でありながら、神様に近い存在の方なので、私がその親鸞聖人の声を演じていいものか考えました。アニメのアフレコは初めてで、自分の引き出しにはない仕事でしたので、いつもにもなく不安に思っていました。
歴史上の大人物なので自分と同じ次元で見られないと言いますか、そういう目つきで語れない役どころだと思っております。作品のテーマから難しい印象を持たれるかもしれませんが、とても見やすい物語だと思います。全部を理解する必要はなくて、見て感じたことを生きていくヒントにしていただけたらと思います。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド NEW
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5 NEW
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】本当に放送していいのか…!?不適切報道か否か?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア NEW
【わたしが死ぬとき、隣の部屋にいて】余命わずかの親友から奇妙なお願い――魂に効く珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
開始20分で“涙腺決壊”
【激しく、心を揺さぶる超良作だった…!】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれる!
提供:ディズニー