大黒友也監督「ゴミ屑と花」へ犬童一心監督らコメント、新作短編も撮り下ろし
2024年8月20日 17:00
大黒友也監督の初監督作品「ゴミ屑と花」が、「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」にて、9月1日から5日にテアトル新宿、9月21日にテアトル梅田にて公開される。公開を前に新ビジュアルと映画監督らからコメントが到着した。
中田秀夫、黒沢清、三池崇史といった日本映画界を牽引する監督たちの現場に助監督として参加してきた大黒監督。ゴミ収集の仕事に転職した主人公の再生の物語を描いた「ゴミ屑と花」は、実際のゴミ収集会社による全面協力のもと、人々の生活維持のために働くエッセンシャルワーカーへの感謝を込めて制作。後悔や喜び、感情を循環させながら生きていく毎日の中で、転職した主人公、自営業の店主、サラリーマン、外国人の主婦らが行き交う一夜を30分の短編映画として撮り上げた。主演は植木祥平と花柳のぞみ。第17回田辺・弁慶映画祭で映画.com賞を受賞している。
新ビジュアルと各界からのコメントを公開。お笑い芸人でごみ清掃員のマシンガンズ滝沢秀一は「社会を反映させるごみを通して、様々なことを理解する登場人物の成長を吸収できる」と絶賛。犬童一心監督は「鋼鉄の塊が魅力的に現れて、人間故の弱さと温もりが露になる」と評価。三島有紀子監督は「暗闇の真夜中に人知れず誰かのために生きている人たちの映画だ」、藤井道人監督は「名だたる監督の手腕が継承されている」とその魅力を語っている。そのほか赤堀雅秋(演出家・劇作家・俳優・映画監督)、松崎健夫(映画評論家)、幡野広志(写真家)、井土紀州(映画監督・脚本家)、佐渡島庸平(編集者)がコメントを寄せた。
また、「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」のために最新短編映画「ユウジッ‼」を撮り下ろした。ボクシング経験者による本格ドラマで、ポスタービジュアルと場面写真を公開。主人公のユウジを演じるのは、「お母さんが一緒」(橋口亮輔監督)「ペナルティループ」(荒木伸二監督)などの映画やテレビ、CMなどで活躍する武田祐一。ボクシングC級プロライセンスを取得し、ボクシングの試合経験もある。ユウジの妻・かおりに元ナイロン100℃の劇団員で、舞台や映像で活動する菊池明明。ユウジの対戦相手・大谷役で、日本スーパーウェルター級4位、OPBFスーパーウェルター級13位、角海老宝石ジム所属の現役プロボクサーである小林柾貴が初演技に挑戦した。
なお、第17回田辺・弁慶映画祭コンペティション部門受賞作品や受賞監督の新作などを特集上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」は、8月23日から9月12日までテアトル新宿、9月20日から26日までテアトル梅田で開催される。第18回田辺・弁慶映画祭は11月8日から10日までの3日間、和歌山県田辺市の紀南文化会館で開催。
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